喪服と黒スーツの違い 葬式用バッグに革はNG?アクセサリーつけないのはマナー違反?

喪服と黒スーツの違い

お葬式への参列はたいがい急に決まります。

大人として黒の礼服は万が一に備えて用意している方も多いですが、
いつのまにか体型が変化して着れなくなっていて慌てることもありますよね。

そんなとき、男性は「黒のスーツでもいいのでは?」

という思いが頭をよぎると思うのですが、
喪服と黒スーツには明確な違いがあるのでマナー違反になってしまいます。

その他、お葬式に相応しくないのが革製品。

ではバッグや靴、ベルトなどはどのようなものを選べばよいのでしょうか。

また、お葬式といえば女性が身に着ける真珠などのアクセサリーがありますが、
アクセサリーってつけないといけないものなのでしょうか?

お葬式に参列する際のに相応しい格好についてご紹介します。

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喪服と黒スーツの違い

身近な人の突然の訃報により、悲しみの中急遽参列することになるお葬式。

喪服などの礼服は大人の身だしなみとしていつでも用意しておきたいものですが
使わない限りはクローゼットにしまいっぱなしでいることがほとんど。

そのため、いざ必要になった時にはサイズが合わないなんてことも。

「黒いスーツを代用してもバレないのでは?」と誰もが思ったことがあると思いますが、

喪服と黒スーツには明確な差があるのです。

よく、「喪服と黒スーツは生地の質が全然違う」など言う方がいますが、
問題なのは「生地の質」ではありません。

その違いは、スーツの後ろの「切れ込みの有無」にあります。

一般的なスーツには「ベント」と呼ばれる切れ込みがあるのですが、
一方、喪服にはそのベントがありません。

なぜかというと、その理由はベントができた由来にあります。

西洋では昔、貴族たちは剣を持って武装していました。

その際に着やすさを求め、つけられたのが「ベント」になります。

乗馬の際などにも、「センターベント」があることで馬への乗り降りがしやすいこと、
そして剣を抜き差しする際、動きがスムースになることから「サイドベント」がつけられました。

要するに体を動かしやすくするために考えられたのが「ベント」なんですね。

そのため、お葬式は静かに佇んで故人を偲ぶ場所であるということから
切れ込みがあるスーツは「ふさわしくない」とされているのです。

葬式に使用するバッグや靴やベルトに革製品はなるべく使用しない

続いて、革製品はお葬式に相応しくないものであるというのは
先ほどの黒スーツのお話よりも聞いたことがある方は多いと思います。

なぜ革製品がお葬式にふさわしくないと言われているのかというと、

革製品は牛などの動物の皮を使用して作られていることから、
「殺生(せっしょう)」の意味合いがあるため、よろしくないとされているのです。

そのため、一番良いとされているものは「布製品」と言われています。

ですがバッグ、靴、ベルトにしても、前もって用意しておかない限り
すべてを急遽そろえるのが難しい場合もありますよね。

その場合には、合皮製品を用意するとよいとされていますが、
黒スーツのベントとは違い、他人の持ち物が「本革製」か「合皮製」かというのは
ぱっと見では判断できませんよね。

なので、ここはあくまで「厳密に言うと」の話として覚えていればよいと思います。

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葬式にはアクセサリーをつけないのはマナー違反になる?

お葬式というのはそもそも着飾っていく場ではないことから、
華美なものはつけていくべきではないとされています。

なので本来はアクセサリーをつけないのがマナーです。

ですがお葬式の場で、女性で真珠のネックレスやイヤリングを身に着けている方は多いですよね。

これは真珠は「涙の象徴」として世界的にも広まっているため、
故人を亡くしたことに対する悲しみを表していることとして、
例外的に真珠だけが認められているからです。

ですが、ここで注意すべきは「2連のネックレスはNGである」ということ。

これは「2連」というのは不幸が「重なる」というようなことを連鎖させるため、
ネックレスをする場合には「1連のもの」、そして

くれぐれもデザイン性が高いものは控えましょうね。

まとめ

喪服と黒スーツの違いは、後ろにベントが入っているかどうか。

葬式にはバッグ、靴、ベルトなどにはなるべく革製品は使用しないようにする。

アクセサリーはつけないのが本来のマナーですが、
真珠だけは涙を象徴するものとして身に着けることを許されている。

お葬式は故人との最後のお別れをする悲しみの場です。

静かに、しめやかに執り行うために必要なマナーを覚えておきましょう。

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