犬が噛むのはどうして?噛まないしつけの効果は?噛まない犬に育てる方法

噛まない犬に育てる

犬が赤ちゃんのうちから新しい家族として迎え入れると
あまりの可愛さについつい甘やかしてしまいますよね。

はじめは甘噛みも力が弱いので、「遊びのうち」と
家族全員が見逃し続けると、いつしか平気で人を噛む犬に!

犬は人間の赤ちゃんに比べてすさまじい勢いで大人になってしまうため、
「可愛い子犬」だったはずが立派な「成犬」と言われる年齢になっています。

今回は、何が理由で噛む犬に育ってしまうのか?

噛まない犬に育てるにはどうすればよいのか?

犬が噛まないようになるためのしつけについてお話します。

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犬が噛むのはどうして?理由を理解しよう

犬が噛むときの気持ちは様々。

恐怖に怯えるあまりに噛む犬もいれば、
歯の生え替わりがムズムズして噛む犬もいます。

まずは犬がどんなシーンで吠えるのかをご紹介します。

興奮噛み

犬は興奮がある一定の度合いを越えると
喜びや怒りのあまりに人や物を噛むことがあります。

【 例 】

遊びに夢中になりすぎてガブッ!

来客を喜び、歓迎のあまりにガブッ!

飼い主さんの帰宅が嬉しすぎてガブッ!

怒られて八つ当たりの末にガブッ!

上記は興奮が原因による噛み付きです。

おねだり噛み

【 例 】

遊んでほしくて手や足にガブッ!

おやつが欲しいのをわかってほしくてガブッ!

飼い主さんに出かけてほしくなくてガブッ!

ケージから出してほしくてガブッ!

上記は何かしてほしい、またはしてほしくないという
「欲求」を通したい、わかってほしいというおねだりが原因による噛み付きです。

退屈噛み

【 例 】

家の柱をカジカジ

ぬいぐるみなどの布製品をカジカジ

スリッパをカジカジ

部屋に登場させた新しいものにカジカジ

ハウスをカジカジ

ペットシーツをビリビリ、カジカジ

上記は暇つぶしやストレス解消のための行動で、
1才以下の犬に多く見られる退屈が原因による噛み付きです。

驚き噛み

【 例 】

大きな音に驚いてガブッ!

知らない人に触られるのが怖くてガブッ!

上記は驚いたり怯えている時にパニックを起こすことが原因による噛み付きです。

拒絶噛み

【 例 】

ブラッシングや目やに取り、爪切りなどのお手入れの際にガブッ!

服を着せようとするとガブッ!

首輪をつけようとするとガブッ!

上記はイヤなことをされた時や、やめてほしいという思いが原因による噛み付きです。

執着噛み

【 例 】

食事中に近づくとガブッ!

愛犬のベッドを掃除しようと近づくとガブッ!

拾い食いしようとしたものを取り上げようとするとガブッ!

上記は物や場所に執着し、それを守ろうとする執着心が原因による噛み付きです。

一口に「噛む」と言っても犬にも様々な理由があってのこと。

あなたの愛犬が噛む理由はどれか考えてみてください。

犬にする噛まないしつけの効果は?失敗しても取り戻せる?

噛み癖を直すために効果がある代表的な対策は3つ。

ですがなぜかまったく効果がないと困り果てている飼い主さんもいるようです。

噛まないしつけに失敗したらもう取り戻せないの~?

と嘆いている飼い主さん、希望を捨てないで!

失敗は必ず取り戻せます^^

それでは噛み癖を直す方法と、つまづきの解決法をご紹介します。

苦味スプレー

苦味スプレーは果物などに含まれる天然苦味成分が主原料なので、
犬が舐めても安心の代表的なしつけグッズです。

ただ、使い方には多少のコツが必要のため、
タイミングが合わないと効果を得られないことも。

犬に苦味スプレーの効果がない場合の解決法

苦味スプレーの効果が感じられない場合、
その苦味スプレー自体に問題がある場合も。

中には効果が15分程度しか続かないものもあるそうです。

このつまづきを克服するには、商品そのものを違うものに変えてみたり、
他の味のスプレーなど色々試してみましょう。

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そしてスプレーはこまめにかけること。

犬に「噛んだら苦かった」という学習をさせることが重要なので、
噛みそうな時間帯などを狙ってスプレーするようにしましょう。

指示しつけ

「指示しつけ」とは、飼い主さんや周囲の人が犬と快適に過ごすためのコマンドです。

種類はおすわり、まて、ふせ、おいでの4種類。

「お手」というコマンドは芸(トリック)の種類で、指示しつけではありません。

犬が指示しつけに従わない場合の解決法

興奮のあまり「指示しつけ」に従わないというのは、
指示しつけの練習を犬が落ち着いている時にしかしていないからです。

指示しつけを覚えたての犬や、飼い主さんとの信頼関係がまだ十分でない犬は
興奮状態だとうまく指示しつけに従わない傾向にあります。

このつまづきを克服するには、散歩や食事の前など、
犬が少しだけ興奮する状況で毎日指示しつけの練習をしましょう。

これを続けることで、噛むほどの興奮状態にあっても指示しつけが通りやすくなります。

犬が嫌がる音を鳴らす

犬の聴覚は人間の約4倍あり、人間にとっては気にならない音でも
犬にとっては不快に思う音があります。

ただ犬の個体差によるところもあり、

我が家の場合は2匹の愛犬のうち、
女の子のほうは雷の音や掃除機の音に怯えますが、
男の子の方は「何か鳴ってるなー」とクールに無表情をキメています^^;

犬が嫌がる音を鳴らしても効果がない場合の解決法

犬が嫌がる大きな音を鳴らしても効果がない場合、
怯えや敵意の感情をエスカレートさせてしまっている可能性があります。

愛犬の噛む理由が驚きや拒絶、執着の場合に、嫌なことをすることで
関係が悪化してしまうことも。

嫌がる音を鳴らすのは、退屈噛みをしている時など、
犬にマイナスの感情がない時に限って行いましょう。

このつまづきの場合、飼い主さんとの関係をまず改善することが先決なので、
おやつで誘導する方法に変えましょう。

噛まない犬に育てる方法

それでは、可愛い愛犬を噛まない犬に育てて、飼い主さんや家族や
周囲の人に一層可愛がってもらえる犬にするために、
飼い主さんに毎日取り組んでほしいことをご紹介します。

① 毎日散歩のルートを変えて新しい刺激に慣れさせる

毎日同じコースを散歩していると、そのコースの刺激には慣れているはず。

いつもとは違うルートを選ぶことで新しい刺激になるので、
ストレスやパワーを持て余して起こる「興奮噛み」が抑えられます。

② 愛犬とのスキンシップを楽しむ

犬は飼い主さんの精神状態にとても敏感な動物です。

飼い主さんが「噛まれるかも」と警戒しながら愛犬に接していると、
愛犬の警戒心も高まり噛みやすくなります。

リラックスして心から愛情表現をしてあげることで
愛犬もリラックスしてくれますよ。

③ 甘噛みに神経質になりすぎない

子犬期の甘噛みのような飼い主さんに敵対心のない噛み付きの場合、

叱ったことが新たなストレスとなり、それが原因で
本気噛みに発展してしまうことがあるので
必要以上に叱らずに、噛んでいいおもちゃを与えましょう。

歯がかゆいなどが理由の甘噛みなら無視して様子を見て。

④ 愛犬のストレスを楽しみながら発散させる

犬が噛む原因の大半は「ストレス」。

適切な量の運動や遊びによる刺激でストレスを解消してあげることで
噛む機会は自然に減っていきます。

たまには愛犬がヘトヘトになるまで思いっきり遊んであげてください。

⑤ 噛んではいけないものは事前に遠ざける

犬は3歳を過ぎる頃、以前噛んだことがある物はまた噛みたがり、
噛んだことのない物は噛もうとしなくなる傾向があります。

噛ませたくないものははじめから犬から遠ざけて
噛む経験をさせないようにしましょう。

⑥ 新しい芸を教える

クルッと1回まわらせて「マワレ」を教えるなどの
新しい芸(トリック)を教えることで主従関係を改善させることができます。

犬にとっては飼い主さんとの触れ合いになり、
頭を使うのでとてもいい刺激になります。

まとめ

犬が噛むには理由があるので、まずそこを理解する。

噛まない犬に育てるには最初が肝心。

しつけに失敗して噛む犬になってもつまづきを改善すれば噛まない犬になる。

噛まない犬にするために飼い主さんに取り組んでほしいことについてお話ししました。

犬にも人間と同じように感情があるということですね。
しっかり理解してあげて、より信頼関係を深めていきましょう。

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