クリーニングから戻ってきたワイシャツをしまっておき、
次のシーズンに着ようと思って出したら黄ばみが・・・。
ちゃんとクリーニングに出したのになぜ??
そう不思議に思ったことはありませんか?
なんとか黄ばみを落とそうと洗剤を変えてみたり
手洗いしてみるも、どうも納得のいく白さにならない。
どうやらワイシャツの白さを取り戻すには
まず黄ばみの原因を知り、正しく対処する必要がありそう。
では黄ばみの原因と、なぜクリーニングに出したはずの
ワイシャツの襟汚れはしばらくすると浮き出てくるのかについてお話します。
ワイシャツの襟汚れや黄ばみはなぜ起きる?
ワイシャツの襟汚れの原因が人間にあることはわかりますよね。
ということでその成分のほとんどは「垢」と「皮脂」ということになります。
垢と皮脂は人の体から出る同じ「汚れ」なのですが、
その成分は「垢=タンパク質」「皮脂=油」に分かれます。
この2つの汚れの構造は、タンパク質汚れを皮脂汚れが覆った状態になっていて
まず皮脂汚れを落とし、次にタンパク質汚れを落とすようにしなければ
一見きれいになったように見えても汚れが残っていることが多いので、
時間経過とともにその汚れが浮き出てくるんですね。
では皮脂汚れとタンパク質汚れの両方を落とすにはどうしたらいいのでしょう。
ワイシャツの襟汚れはクリーニングじゃ落ちないの?
襟の汚れは、タンパク質汚れを皮脂汚れが覆った状態にあるため、
まずは先に皮脂汚れを落としてあげなければいけません。
そのために必要なのが「ドライクリーニング」。
ドライクリーニングとは、ドライ溶剤というもので洗い、
その後水洗いをしてくれるのがドライクリーニング。
クリーニング屋さんでワイシャツを激安でクリーニングすることを
売りにしているところがありますが、それはもしかしたら
「ドライクリーニング」ではなく、単なる「水洗い」かもしれません。
普段頻繁にクリーニングに出す場合には激安でお願いして
自宅で水洗いするようにすればクリーニング代も安いままで
ワイシャツを白くすることができます。
ですが、季節の変わり目に衣替えのためにクリーニングに出してから
しまっておこうと思うのであれば、クリーニング屋さんにはしっかりと
「ドライクリーニングでお願いします。」と伝えるようにしましょう。
ちなみに時々テレビで「クリーニング店では、ドライクリーニングか水洗い
どちらかしかしない」という情報を流すことがありますが、
よほど激安なクリーニング店を除いて、たいていのクリーニング店では
水洗いは「水洗いのみ」
ドライクリーニングは「ドライ+水洗い」
のところが多いです。
ですが、気になった場合には店員さんに確認してみるとよいでしょう。
ワイシャツの襟汚れや黄ばみにはセスキ
ではクリーニングに出さずに自宅でワイシャツの襟汚れや黄ばみを
解消する方法はないのか調べたところ、
家庭で手に入るものできれいにすることができるんだとか!
まず使うのは、液体の酸素系漂白剤。
ただ、液体の漂白剤は効果が穏やかなため、
これだけだとタンパク質汚れが落ちにくいという難点があります。
そこで、液体の酸素系漂白剤にプラスするもの、それが
セスキ炭酸ソーダです!
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性のため、
皮脂やタンパク質を落としやすくする性質があります。
黄ばみに液体の酸素系漂白剤をつけると過酸化水素の働きで
黄ばみ成分の結合が切れ、黄ばみが消えます。
ですがそれだけではすべての黄ばみ汚れをスッキリ落とすことができません。
そこに弱アルカリ性のセスキ炭酸ソーダが加わると、
過酸化水素の働きがパワーアップし、
漂白剤だけでは消えなかった黄ばみ汚れも落とすことができるんです。
黄ばみを落とすには「アルカリ性」が重要なので、
重曹でもいいといえばいいのですが、重曹よりも
セスキ炭酸ソーダのほうがアルカリ度が強いため、
セスキ炭酸ソーダのほうがおすすめなのです。
家庭で簡単に黄ばみを落とす方法
液体の酸素系漂白剤 2に対して
セスキ炭酸ソーダ 1の割合で混ぜ合わせます。
それを歯ブラシですくい、黄ばみ汚れに直接つけなじませます。
あとは歯ブラシで優しくこする。
※もし黄ばみ汚れがひどく、上記だけでは黄ばみが取り切れない場合には、
歯ブラシでこすった後に、やかんやスチームアイロンの
蒸気をあてると気網が落ちやすくなります。
最後に40℃前後のお湯で汚れを揉み出すようにすすぎます。
想像以上に簡単に黄ばみが消えるので、
ぜひお試しくださいね。
まとめ
ワイシャツの襟汚れや黄ばみの原因は垢からなるタンパク質汚れと
皮脂からなる皮脂汚れの2種類ある。
汚れをしっかり落とすには、先に皮脂汚れをドライクリーニングで落とし、
次に水洗いでタンパク質汚れを落とすよう心掛ける。
普段使っているクリーニング店のワイシャツのクリーニングは
どのようになっているのか確認してみる。
私も長年ワイシャツの襟汚れには悩まされ、いろんな手法を試してみました。
なのにまったく解決できなかったので、
「洗濯洗剤が悪い!CMのウソつきっ!」と思っていたのですが、
まず先に「皮脂汚れ」を落とさなければ意味がないということを知り、
汚れの構造を知ることが大切なんだということがわかりました。
そこからやっとどの洗剤を使うとよいのか?という
次の問題に取り組めば、あんなにワイシャツを捨てずに済んだのにorz