赤ちゃんが初めて迎える誕生日には一生餅を背負わせて
転ばせるという「背負い餅(各地呼び名は様々」をするというご家庭は多いですよね。
ですがその後に「選び取り」をするというご家庭は
実はそれほど多くはないようです。
中には「選び取り」を知らないという方も意外に多く、
お義母さんに「選び取りの準備はできてる?」なんて聞かれて
慌てて調べるお嫁さんもけっこういます。
そんな選び取りは一体どこの地域が発祥なのかについてや、
選び取りには何を用意すればよいのかについてご紹介します。
赤ちゃん初誕生行事の選び取りってどの地域が発祥?
この「選び取り」をやったというご家庭は、全国的に見てもバラバラで
どこが発祥の地かイマイチわかりませんでした。
では一体どこの地域から生まれたものなのでしょう?
もともとの発祥は韓国だそうですが、それが日本に伝わったのはかなり古く、
戦国時代にはすでに日本に伝わっていたという史実がありました。
韓国では子供の一歳の誕生日には親戚一同や友人知人を招待し、
結婚式同様に盛大なお祝いが行われ、その中で最も盛り上がるイベントが
この「選び取り」だそうです。
そしてその選び取り発祥の地である韓国のやり方の場合、
選び取りは2回行うのが正解なんだとか。
1回目には赤ちゃんの性格や運勢などを占い、
そして2回目には現在日本でも行われている
将来の職業について占うのが韓国式なんですね。
では、選び取りにはどのようなものを用意すればよいのでしょう?
選び取りに用意するものは?
日本での選び取りに用意するものといえば、
・筆(文房具)
・そろばん(電卓)
・お金
まずはこの3つが挙げられます。
それぞれの意味は、
・文房具 → 教員、研究者
・電卓 → 商人
・お金 → お金に困らない、玉の輿
この他には、
・ハサミ → 手先が器用、美容師、デザイナー
・定規 → 几帳面、大きな家を建てる
・鏡 → センスが良くなる、クリエイター
・箸 → 食べ物に困らない、料理人
・辞書 → 物知り、学者
・ボールやグローブなどのスポーツ用品 → アスリート
・おもちゃのマイクや楽器 → 歌手、ミュージシャン、音楽家
・おもちゃの聴診器 → 医者
などがあり、要するに意味を「こじつけ」ればいいんです(笑)
つまり自宅で「職業にまつわる道具」を
意味を考えながら用意すればよいのです。
ですが最近では「選び取りカード」というものが売られていて、
よりたくさんの選択肢で選び取りをすることができることから
初誕生祝いがより一層盛り上がることも。
100円ショップやネットショップなどでも気軽に手に入ります。
選び取りに用意するものはアレンジを加えてOK!
意外に歴史の古い行事ではありますが、
昔と違い職業の幅は格段に増えているため
親が子供に就いてほしい職業という願いも込めて
選択肢の幅はどんどん広がっています。
例えば昔なかった職業の代表である「IT関係」に就いてほしいと願うご家庭では、
選び取りにノートパソコンを用意したなんて話も。
現代の職業は多種多様ですから、すべてを用意することは難しいですが
子供の将来を占う行事を家族で楽しめる機会ですから
できるだけたくさんの選択肢を用意して盛り上がるといいですね。
まとめ
赤ちゃんの初誕生祝い行事である韓国発祥の選び取りについてのお話でした。
選び取りを始める前にルールを決めることを忘れずに。
例えば一番初めに触ったものにするとか、
時間を決めて行い、一番長い時間触っていたものにするとか、
最後に手にしたものにするとか・・・。
ですが「一番初めに触ったもの」とすると、
赤ちゃんの一番手身近なところにあるものが有利になってしまうのでご注意を!