「毎日犬をお散歩に連れて行ってあげられるかどうか」
というのは犬を飼うことを決断する大きな基準の一つになりますよね。
我が家に家族として犬を迎え入れるとしたら、
犬にも「この家族に飼ってもらえてよかった!」と思ってもらいたいものです。
ですがその気持ちが強すぎて、ついついワンちゃんを優先した生活を続けることで
エサの時間や散歩の時間が近づいてくると吠えて教えてくれるようになります。
その要求吠えに応えすぎていつしか犬の「飼い主」というよりも
「召使い」の状態になっていませんか?
今回は犬の召使いにならないための飼い方についてお話します。
犬の散歩に最も適した時間帯ってあるの?
犬には大きさや種類によって必要な運動量に差はあれど
お散歩は必要不可欠だということは、犬を飼う方のほとんどが知っていることと思います。
ではお散歩に連れていくのに最も適した時間はあるのでしょうか?
お散歩に連れ出すときに一番気になるのは季節と天気と気温ですよね。
特に日本では季節によって気温差に大きな違いがあることから、
「一年中○○時に散歩」と決めても夏と冬では全く環境が異なります。
夏場であれば気温が上がりアスファルトが熱くなる前の早朝や気温が落ち着いた夜に、
冬場であれば一番気温が高い日中に服を着せて短時間で。
というように散歩の時間帯や散歩時間の長さを
少なくとも夏と冬では変えてあげたほうが良いでしょう。
犬の散歩時間はバラバラのほうがよい
犬の散歩を習慣づけるというのは飼い主にとってもなかなか大変なものです。
なるべく毎日散歩に連れて行ってあげようと考え、
飼い主にとっても習慣づけられるようにとお散歩の時間帯を決めてしまうというのが、
多くの飼い主さんの思考ではないでしょうか。
ですが実はこれが「犬の召使い」になる原因なのです。
犬には人間のように時間の概念はありませんが、
過去の経験による記憶の蓄積により、「そろそろエサの時間」や
「そろそろ散歩の時間」というように「記憶の時計」ができます。
そうすると犬の脳内に出来上がった記憶の時計により、
犬が飼い主より先に「エサの時間だよ!」「お散歩に行こう!」とアピールするように。
そのように犬に先にアピールされてからエサを与えたり
散歩に出かけたりと飼い主がすることで犬の脳内には、
「エサちょうだい!とアピールしたらエサが出てきた。」
「お散歩に行こう!とアピールしたらお散歩に行けた。」
というように、成功体験の記憶を蓄積させていくことが
後に問題行動へ発展していくことになるのです。
ですから犬の散歩時間(なるべくはエサの時間も)はなるべくは決めず
バラバラにしておき、犬にとってサプライズ的に散歩に連れ出すように心がけましょう。
犬が決まった時間に吠えるようになる理由
犬はとても頭のいい動物です。
先ほどお話した通り、蓄積された過去の経験から行動することができる生き物です。
その頭の良さが時に人間との共同生活するうえで
「問題行動」と捉えられてしまうことがあります。
その一つが「要求吠え」。
「そろそろエサの時間だよ!」 ⇒ ワンワン!
「そろそろお散歩の時間だよ!」 ⇒ ワンワンワン!
犬は人と違って自分の意思表示するためには「鳴く・吠える」しかできません。
「エサの時間に吠えたらエサをもらえた」
「散歩の時間を吠えて教えたら連れて行ってもらえた」
このような成功体験を積み重ねていくことで、やがては
吠えたら要求が通る
という記憶が犬の脳内に刷り込まれることになります。
こうなってしまっては要求吠えをやめさせようと思っても、
近所迷惑になる可能性もでてくるだけでなく、
「今までは要求が通っていたのになんでわかってくれないの?」
と犬にとっても大きなストレスになってしまいます。
ですから犬を飼うと決めた時には、
エサや散歩の時間を犬が読めないようバラバラにする
まずはこのことを忘れないでください。
まとめ
犬の散歩に適した時間帯は季節、天気、気温により変えるようにする。
決まった時間に要求吠えをさせないように、
エサや散歩の時間はなるべくバラバラにする。
エサの時間も散歩の時間も犬にとっては楽しい、幸せな時間です。
毎日サプライズで「今から散歩に行くの?ヤッター♪」と
喜んでもらえるように工夫しましょうね。