犬がブラシ好きになる痛くないブラッシング法 顔やしっぽや脇のかけ方

犬が痛くないブラッシング

ブラッシングに慣れている犬でも多少の抵抗を見せるのが
顔周りやしっぽなどのブラッシング。

なのでブラッシングが嫌いな犬にとって、顔やしっぽを触られるだけで
逃げたくなる気持ちはわからなくもありませんよね。

せめて背中やお腹などの広範囲のブラッシングは気持ちいいものだと思ってくれれば
顔やしっぽのブラッシングもちょっとくらいはガマンできるようになりそうなもの。

そこで犬をブラッシング好きにするための犬が痛くないブラッシング法や、
抵抗を感じる顔周りや耳、お尻やしっぽ、脇や内股のとかし方をご紹介します。

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犬をブラシ好きにするためには?

ブラッシングが嫌いな犬はブラシを見ただけで逃げ出す犬も。

それはブラシ=ブラッシング=痛い、気持ち良くない

という学習経路ができてしまっているから。

その記憶を塗り替えるためには多少の時間がかかります。

そこですることはまず、常に見えるところにブラシを置き「見慣れ」させます。

次にブラシとおやつを手に持ち、体にブラシを当てさせてくれたら
褒めながらおやつを与えます。

しばらくはこれで様子を見て、やがてブラシを見ても逃げ出さなくなったら
背中から少しずつブラッシングに慣れさせていきましょう。

背中やお腹など広い範囲のブラッシングに抵抗がなくなってきたら次の段階に行きます。

犬がブラシを嫌がらなくなる痛くないブラッシング

せっかく犬がブラシに対して嫌いなイメージや抵抗が少なくなり、
背中やお腹をブラッシングさせてくれるようになったのに

うっかり毛玉を取ろうとして無理やりブラシで強く引っ張ったら
「キャイ~ンッ」と痛がり再びブラシ嫌いに・・・

なんてことにならないためにも、ブラシの持ち方や力の入れ方について書かれた
コチラの記事を参考に、愛犬が痛くないブラッシングを目指しましょう。

参考記事:犬が嫌がらないブラッシングの順番は?ブラシの持ち方やスプレーの使い方

犬の大きさによってもブラシをかけやすい抱え方があります。

小型犬のブラシのかけ方

小型犬をブラッシングする時は、
高さがあって広くない台に乗せてお手入れするのがおすすめ。

ただし、台から犬が滑り落ちないようにタオルなどを敷いて乗せましょう。

ですが、飛び降りようとするような犬には不向きなので注意しましょう。

中型犬のブラシのかけ方

抱っこや触れ合いがすきな小型犬や中型犬は
膝の上に乗せて、または膝の間で挟むような状態でお手入れするのがおすすめ。

飼い主さんと密着する状態でブラシをかければ
犬も安心しやすいため、うごきにくくなります。

先ほどご紹介した高い台から飛び降りようとする小型犬にも
この方法がおすすめです。

大型犬のブラシのかけ方

中型犬や大型犬になると、台や膝の上には乗せにくくなるため、
リードをつけて床の上手お手入れするようにします。

リードの先を膝で挟みながら、首輪をつかむと犬の行動を制御しやすくなります。

犬を痛くしない顔周りやしっぽや脇のブラシのかけ方

背中やお腹のブラッシングに慣れてきたら次はいよいよ顔周りや
お尻、しっぽや脇、内股にチャレンジしましょう。

顔周りと耳のブラシのかけ方

顔周りや耳のブラッシングは長毛種や巻き毛種の犬には欠かせません。

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ですが敏感な部位のため犬が怖がりやすいのでコツが必要。

まず顔周りは、あごを持たれることで落ち着く犬と、
顔を動かしやすい犬それぞれのブラシのかけ方をご紹介します。

あごを持たれることで落ち着く犬の場合

あごを持たれることで落ち着く犬の場合は、コームを持っていない手であごの毛をつまみます。

犬が動いてコームが目に当たらないように注意しながら
顔の中心から外側に向かって優しくブラシをかけます。

顔を動かしやすい犬の場合

顔を動かしやすい犬の場合は、コームを持っていない手であごの毛をつまみ、
コームを使う手はコームを短く持ち、中指から小指で犬の顔を軽く押さえながら
手首を使って顔の外に向かってブラシをかけます。

耳のブラシのかけ方

耳をブラッシングする時は、皮膚が引っ張られていたがらないように、
耳の付け根を軽く挟むようにして持ち、耳先に向けて優しく溶かします。

長毛種や巻き毛種の垂れ耳犬の場合は、
耳をひっくり返して裏側もブラッシングすることを忘れずに。

お尻としっぽのブラシのかけ方

お尻としっぽをブラッシングするには、腰回りが動かないように支えながらそっと梳かすのがコツ。

犬が動いたり座ってしまうとお手入れに時間がかかってしまい、
結果的に犬に負担がかかってしまいます。

まず、飼い主さんが膝を開いた正座の姿勢で股の間に犬のお尻が来るように抱えます。

肘で犬の体を軽く押さえながらしっぽを軽く持ち、
しっぽを上に向けたらお尻の毛を上から下に向けて優しく梳かします。

この時、肛門にブラシが当たって傷つけないように気を付けましょう。

お尻のブラッシングが完了したら、その姿勢のまましっぽも梳かしますが、
もつれがある時も決して力技で引っ張らないように、
もつれた毛先部分から少しずつほぐすようにして梳かしてあげましょう。

脇と内股のブラシのかけ方

普段隠れている脇と内股は毛が薄い部分で、犬が嫌がりにくい体勢になるため慎重さが必要です。

関節に負担をかけないように注意しながら進めましょう。

脇や内股をブラッシングする場合、フセや寝転がるのが好きな犬と、
オスワリが得意な犬それぞれのブラシのかけ方をご紹介します。

フセや寝転がるのが好きな犬の場合

フセや寝転がるのが好きな犬の脇をブラッシングする場合は、
仰向けにして前足を頭のほうに伸ばし、毛並みに沿って梳かします。

この時、足は横方向に伸ばさないように注意しましょう。

内股をブラッシングする場合は、ブラシを持っていない方の手で
反対の足を軽く押さえ、抑えていない足の股を毛並みに沿って優しく梳かします。

この時、股や毛のないお腹にはブラシを当てないようにしましょう。

オスワリが得意な犬の場合

オスワリが得意な犬の脇をブラッシングする場合は、
前足を真上に持ち上げた時に現れた脇を上から下に向かってそっと梳かします。

毛が薄い部分は皮膚を傷つけないように気を付けながら梳かしましょう。

寝転がるのが苦手な犬の場合の内股のお手入れは、
立った犬の足を真後ろに持ち上げて反対側の股を優しく梳かします。

まとめ

ブラッシング嫌いな犬をブラシ好きにするには
時間をかけ、ご褒美を与えながらブラシに慣れさせる

痛くないブラッシング法として、
広範囲の背中やお腹から慣れさせて、少しずつ敏感な部位へ挑戦する。

顔周り、耳、、お尻、しっぽ、脇、内股はどこも敏感であったり、
デリケートなためそれぞれのブラシのかけ方を実践するようにしましょう。

ブラシが苦手な犬にとってブラッシングは大変なストレスです。

ストレスを軽減するためにもまずは「ブラシ嫌い」を克服することを目指しましょう。

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