愛犬の咳はどんな感じ?疑いのある病気と予防法のご紹介

犬の咳

犬がごくたまに咳やくしゃみをするのは人間同様、生理的なことですが、
中には呼吸器に問題が起きている場合もあります。

その場合には早めの受診が必要なのですが、

呼吸器の病気になっても内蔵は健康な上、食欲も普通にあると
飼い主さんには中々気づきにくいですよね。

危険な症状化同課の見極めが愛犬の病気の早期発見へとつながりますので、
心配のない咳と病院の診察が必要な咳の違いについて知っておきましょう。

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愛犬の咳の仕方はどんな感じか観察しよう

まず、心配のない咳の場合にはどのような症状かと言いますと、

・時々むせる程度の咳をする

・単発的に咳をする(続かない)

このような場合は生理現象と捉えて問題はありません。

ですが、以下のような症状は「危険な咳」なので
あなたの愛犬が当てはまるなら早めに病院へ連れていきましょう。

犬の咳から疑われる病気

危険な咳の症状としては、

・喉に何かが絡んだような「カッ」というような咳をする
・毎日数分以上大きな咳をする
・朝や夜に痰を出すような「ガッガッ」というような咳をする
・発熱したり、ぐったりした様子で咳をする
・咳が1か月以上続いている
・「ガーガー」などの音の咳をする

これらの症状が続いたら何らかの病気を疑ったほうがいいでしょう。

気管が潰れた形になる”気管虚脱”

【咳の特徴】

・大きな音の咳が数分以上続く
・「ガーガー」「ブヒブヒ」などガチョウの鳴き声のような咳をする

気管虚脱とは、本来筒状の気管が強度を失って潰れてしまう病気です。

空気がスムースに気管を通らずに、明け方や夜間に数分以上咳き込んだり、
「ガーガー」「ブヒブヒ」などの呼吸音がすることも。

重症化してしまうと期間が完全に潰れてしまい、
呼吸困難を起こしてしまうこともあります。

治療法としては、気管支を広げたり、痰を摂るなどの投薬で治療することになります。

ウィルスや細菌感染で起こる”ケンネルコフ”

【咳の特徴】

・「アッアッ」と苦しそうな咳をする
・うるさいほど大きな咳が続く
・咳き込むが痰は出ない

ケンネルコフとは、ウィルスや細菌感染で発症する伝染性の呼吸器疾患です。

1日中大きな咳をするものの、症状が軽いと普通に元気で食欲もあります。

ですが重症化すると発熱などの症状が表れるように。

治療法としては、抗生剤の投与、人間のぜんそく治療でも行われる
ネブライザー療法などで治療します。

気道に痰が多くなる”慢性気管支炎”

【咳の特徴】

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・朝晩に痰を出すような咳をする
・1か月以上咳が続く

慢性気管支炎とは、慢性的に気道が炎症を起こす病気です。

咳が止まらず一晩中眠れない、寝ている間に痰が溜まり、
朝方や夜中に痰を出すような咳が続く、
食欲や元気がない、鼻水が垂れるなどの症状も。

根本的治療は難しく、気管支を広げたり、痰を除去する薬で症状を緩和する対処療法となります。

心肺機能が衰える”慢性心不全”

【咳の特徴】

・朝夜に痰を出すような咳をする
・「グエーッ」と戻すような咳をする

慢性心不全とは、加齢や先天的な問題により心肺機能に障害が起こり、
血液が全身を循環しなくなる病気です。

朝や夜に痰を出すような咳が出たり、苦しそうに呼吸するなどの症状が出て
重症化すると死に至ることも。

治療法は内服薬による治療で症状を緩和する対処療法となります。

犬の咳の病気の予防法

ではそれぞれの病気を予防する方法についてご紹介します。

気管虚脱の予防法

気管虚脱の予防法は、

肥満にさせないこと

です。

気管虚脱になりやすい犬種とされるチワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリアなどは
もともと機関が柔らかく潰れやすい傾向にあります。

それが肥満により気管が圧迫されて潰れやすくなるため、
上記の犬種は特に肥満には注意が必要です。

その他、急な体温上昇で息切れをしないためにも暑さをなるべく避けて、
なるべく興奮させないようにするように気を付けましょう。

ケンネルコフの予防法

ケンネルコフにかかりやすいのは、生まれて4か月以内の子犬、またはシニア犬です。

ケンネルコフの原因となるいくつかのウィルスは、

予防接種を受けることで感染を予防することができます。

子犬の頃から混合ワクチンの接種はきちんと受けておきましょう。

また、犬同士の感染を防ぐためにも免疫力が弱い子犬やシニア犬、
持病を持っている犬はほかの犬との接触はなるべく避けるようにしましょう。

慢性気管支炎の予防法

慢性気管支炎になる原因は今のところよくわかっていないため、予防が難しい病気です。

なりやすい犬種は、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、シー・ズー、高齢のパグです。

空気が乾燥していたり汚れていると症状が出やすい傾向にあるので、
加湿器などを使って乾燥を防ぎつつこまめに空気の入れ替えをしましょう。

慢性心不全の予防法

加齢や先天的なものが原因の場合は予防は不可能な病気です。

なりやすいのは小型犬、シニア犬。

定期的に健康診断を受けるなどして、咳が出たり呼吸が乱れるなどの症状が出る場合には
早めに動物病院を受診して、問題を早期発見してあげましょう。

まとめ

愛犬の咳の症状により疑われる病気について、

単発的な咳は心配はいらないが、

・気管虚脱
・ケンネルコフ
・慢性気管支炎
・慢性心不全

などがあるので、咳の症状に心配を感じたら
なるべく早めに動物病院を受診しましょうね。

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