犬を飼い始めてなんとかしつけをしてきたつもりだけど
気が付くと思い描いた結果とは違う形になっていることはありませんか?
たとえば「オイデ」と言ってもなかなか来てくれなかったり、
散歩中、他の犬を見つけると吠えまくる、
トイレがちゃんとできないなどなど・・・。
今回は、より具体的なシチュエーションで、
こんな時どうするのか、困った行動を直すやり方についてお話します。
犬のしつけ失敗の代表例はトイレと無駄吠え
犬のしつけ失敗の代表例はトイレと無駄吠えです。
トイレは一度は覚えたはずなのに、なぜか繰り返すので
何が悪いのかがわからずに頭を抱えてしまいますよね。
無駄吠えも赤ちゃんの頃は鳴き声も小さく微笑ましかったのに、
泥棒どころかお客さんも寄せ付けないほどの番犬っぷりには
ほとほと困り果ててしまいます。
犬のしつけ 困った行動を直すやり方
それではトイレや無駄吠え以外にも思うようにいかない愛犬の困った行動を
直すやり方についてご紹介してきますね。
無駄吠えをやめてくれない
外の物音や、チャイムなどに必要以上に反応する無駄吠えを
なかなかやめさせられない場合は、
犬のそばにフードをばら撒いて吠えている対象から犬の気をそらせましょう。
それでも解決しない場合は音や振動、電気によって
ショックを与えてしつけをする首輪などを利用してみるのもおすすめです。
我が家のメス犬ちゃんがチャイムや散歩中に出くわす人や犬に対して
異常反応し困っていたのですが、しつけ首輪でほんの数回ショックを与えただけで
見事悩みが解決し、大人しくなりました。
「ショックを与える」というとなんだかかわいそうな気にもなりますが、
飼い主さんと愛犬が快適に暮らすための一番の近道と思ってはどうでしょう。
これは以前、私がやっていたことなのですが、
その場しのぎで口を塞ぐことは根本的な解決にはなりませんでした。
飼い主さんと愛犬の関係が悪くなる可能性もあるので、口を塞ぐのはやめましょう。
「オイデ」と言ってもそばまで来ない
「オイデ」と言ってちょっとは近づいてくるけど
手が届く位置まで来てくれないのは、捕まえられるのを嫌がっているから。
そこでしばらくはトレーニングとして、立ち膝状態の飼い主さんの足の間に
おやつをおいて誘うようにしましょう。
来たらただ撫でるだけにする、それで慣れたらたまに抱き上げるなどして
そにかく「オイデ=嫌なイメージ」を払しょくしましょう。
飼い主さんに対するしつこい要求吠え
飼い主さんに対して要求吠えがしつこいからといって根負けしてはいけません。
要求吠えには徹底無視の姿勢で臨みましょう。
犬が諦めるまで時間がかかるようであれば、
飼い主さんがいったん別の部屋へ行き、姿を消してみるなどしてもいいかも。
口にくわえたものを離してくれない
食べちゃいけないものや危険なものを加えていることに気づいて
すぐに取り上げたい時に限り、犬のそばにフードをばら撒いて
食べている隙に回収しましょう。
無理に取り上げるというのを頻繁にやってしまうと
余計は執着するようになるので気を付けて。
引っ張りっこの遊び中に「チョウダイ」と言っておやつの臭いをかがせて
おやつとおもちゃを交換するようにすると、
「口にくわえているものを離しても損はない」と犬に学習させることで
くわえたものを離しやすくなります。
ぬいぐるみにマウンティングする
他の犬や人にはせずに、ぬいぐるみだけにマウンティングするだけであれば
そのままでも特に問題はありません。
ただ飼い主さんが不快なのであれば、ぬいぐるみを隠したり、
しまっておくといいでしょう。
赴任・去勢手術をしていないのであれば手術をすることで無くなる場合も。
だたし、年齢によっては手術ができないこともあるため、
獣医さんに相談しましょう。
食フンをやめてくれない
ケージの中にトイレとハウスを一緒にして飼うと食フンをしやすくなります。
この場合はハウスをクレートに変更し、
お留守番や犬から目を離すときはクレートに入れて
飼い主さんが見ていない隙に食フンさせない状況を作ります。
犬は1日約14時間程睡眠をとるのでクレートに長時間入れておいても
それほど問題はありませんが、8時間以上連続で入れっぱなしにはしないこと。
そしてトイレはリビングなどの飼い主さんの目が届きやすい場所に変更し、
ウンチをしたらなるべく早く片付けるようにしましょう。
フードにませて与えることでウンチの味を変える商品もあるので、
もし住環境を変えられない場合にはこのようなアイテムを使うことをおすすめします。
トイレのしつけがうまくいかない
犬の粗相が犬にとっていいことである場合、
しつけをやり直してもその記憶が完全に消えるまでに約1か月かかります。
トイレトレーニングはぶり返すこともあるので
1か月以上じっくり時間をかけましょう。
もしトイレが上手にできたら褒めてあげて、
もし失敗したらリアクションせずに黙って片付けるようにします。
失敗したときにリアクションしてしまうと
犬にとってはその反応を「嬉しい」と取る場合もあります。
トイレがなかなかうまくいかない時は、飼い主さんがいない時には
ハウスに入れるようにしましょう。
足上げオシッコをやめさせたい
オス犬は成長と共に足上げオシッコをするようになりますが、
これは習性によるものなのでやめさせるのは難しいです。
その場合はひとまず壁にトイレシーツを貼るなどの工夫をしたり、
二つ折りで立てかけて使用するトイレトレーなどを利用しましょう。
足上げオシッコは男性ホルモンが影響しているので、
去勢手術によりホルモンの分泌を抑えると足上げオシッコが治まる可能性はありますが、
確実にしなくなるとは言えません。
ちなみに我が家のオス犬くんも足上げオシッコをするのですが、
去勢手術後は足の上がり具合が控えめになりました(笑)
多頭飼いはまとめてしつけられる?
多頭飼いの場合、しつけをまとめてしてもうまくいきません。
まずは1頭ずつオスワリやマテなどのしつけを通じて飼い主さんとの
信頼関係を築いていくことが大切です。
それができればみんなまとめてオスワリやマテができるようになります。
まとめ
犬のしつけに失敗してしまった時どうすればよいのか?
困った行動を直すやり方についてご紹介しました。
急な来客のチャイムが鳴ってもすぐに対応できて、
愛犬の無駄吠えの時間も少なくするためにも
しつけが完全に完了するまでは常に小さめのおやつを
飼い主さんが手の届きやすい場所に常備しておくといいですよ。