アセトアルデヒドとホルムアルデヒドの違いをわかりやすく簡単に解説!

アセトアルデヒドとホルムアルデヒドの違い

「アセトアルデヒド」も「ホルムアルデヒド」も
誰もが一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか?

ですがこの二つの違いについて、どちらも「健康」に関係する話の中では、
あまりいいものではないだろうというなんとなくなイメージがあるだけで

どんな違いがあるのかと聞かれると、
専門知識がある人でない限りなかなか説明できませんよね。

では、専門知識としてではなく、一般雑学として
わかりやすくアセトアルデヒドとホルムアルデヒドの違いについて解説します。

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アセトアルデヒドとホルムアルデヒドの違いを知りたいのに

アセトアルデヒドとホルムアルデヒドの違いについて疑問に思い
ネット検索をかけてみると、出てくる答えは

やれ「アルデヒド基がどうの・・・」

だの、

やれ「(化学式の)構造が違う」

だのと、的外れな回答ばかりが目立ちます。

YAHOO!知恵袋で質問している人がそんなことを知りたいと思っているのでしょうか?

本当に知りたいのはアセトアルデヒドとホルムアルデヒドって
名前が似てるけどどう違うの?

それぞれどういうもので、人体にどういう影響があるの?

ということを知りたいはずです。

アセトアルデヒドもホルムアルデヒドも
私たちの生活にとても身近なものなので、

この二つがどのような形で私たちと関係しているのかを簡単にわかりやすく解説しますね。

アセトアルデヒドはわかりやすくいうと二日酔いの原因

二日酔いの原因

アセトアルデヒドは、無色の揮発性の高い液体(沸点21℃)です。

果物のような臭いが特徴的で、天然の野菜や果物、乳製品にもわずかな

がらに含まれるもので、
香料(食品添加物)として使用されます。

これだけ聞くと体に悪いもののようには感じませんが、

「二日酔いの原因」にもなる毒性があります。

二日酔いの原因は「お酒の飲み過ぎ」であることに間違いはないものの、
アルコールが直接体に作用するわけではありません。

体内に入ったアルコールが分解される過程でアセトアルデヒドが作り出されます。

その生成されたアセトアルデヒドを分解しきれないことで二日酔いになるのです。

具体的にどのような症状を引き起こすかというと、

顔面紅潮、動悸、吐き気、眠気、頭痛、肝障害が挙げられます。

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ですが、人によっては全く二日酔いにならないという人もいますよね?

それは要するに、

アセトアルデヒドを分解する酵素が多い人は「お酒の強い人」、

アセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人が「お酒の弱い人」というわけです。

そして残念ながらこのアセトアルデヒドを分解する酵素の量は
生まれつき決まっていて増やすことも減らすこともできません。

なので、ちょっと飲んだだけで顔が真っ赤になる人や、
「お酒が飲めない」という人に無理にお酒を勧めるのは危険なのでやめましょう。

ホルムアルデヒドは簡単にいうと接着剤の臭いの元

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドは、無色の気体ですが「刺激臭」があるのが特徴です。

どんな臭いがするのかというと、「ボンドなどの接着剤やペンキなどの塗料の臭い」
と聞くと想像できますよね。

それが「ホルムアルデヒドの臭い」です。

たまにこの臭いが好きだという方もいますが、
濃度によっては人体に影響があるので注意が必要です。

現在ホルムアルデヒドの使用量は人体に影響がないように薄められているので、
一般的に販売されているホルムアルデヒドを含む製品に問題はないものの、

つい数年前に100円ショップで販売されていたネイルから
ホルムアルデヒドが検出されて問題になったことがありましたが覚えていますか?

それから1990年代後半に問題になった「シックハウス症候群」を覚えていますか?

ホルムアルデヒドの濃度が薄く、臭いを感じる程度なら問題はありませんが、
濃度が濃くなると毒性が強まり目や鼻、喉に刺激を感じ、最悪の場合は呼吸ができなくなることもあります。

シックハウス症候群とは、新築した家に使われた塗料に含まれるホルムアルデヒドが原因で、
結膜炎や咽頭炎、皮膚炎といった症状を引き起こしてしまう病気です。

最近あまり「シックハウス症候群」という言葉を聞かなくなったのは、
シックハウス症候群を引き起こす原因がホルムアルデヒドであることがわかった2003年には
ホルムアルデヒドを使った接着剤や塗料、防腐剤の使用が法律で規制され、

その後の建築物は厳しい基準のもとで建てられているためです。

まとめ

アセトアルデヒドは食品添加物として体内に取り込む可能性と、
お酒を飲むことで体内で生成してしまうことにより人体への影響が懸念されるもの。

ホルムアルデヒドは身の回りに使用されているものから揮発したものを
吸い込むことにより人体への影響が懸念されるもの。

ホルムアルデヒドは厳しい基準を設けられたことにより、
最近ではその毒性が問題になることはほぼ無くなったので、

大人の付き合いに欠かせないお酒に関係するアセトアルデヒドのほうが
解決の難しい問題ですね。

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