仕事を辞めて失業保険の受給を受けるには
ハローワークでの手続きと「求職活動」が必要です。
ではハローワークが指す求職活動とはどんなことかご存知ですか?
ハローワークの求人検索だけじゃ求職活動になる?それともならない?
月に最低何回求職活動をすればいいの?
求人検索の後に渡されるアンケートにはどんなことが書かれているの?
求職活動について知らないと、いざ認定日にハローワークに行ったら
「活動回数が少ない」とみなされて不認定になってしまう可能性も。
今回は、ハローワークの求職活動の内容や必要な回数、
アンケートの中身についてお話します。
ハローワークに検索だけしに行っても就職活動になるの?
まず求職活動とは、文字通り仕事を探すための活動のこと。
失業保険はあくまで
「働く意思があり、働ける状態にある人が次の仕事を見つけるまでのサポートとして受け取れる保険」
です。
なので健康状態に問題があって働けない人や、
そもそも働く意思のない人には受給資格はありません。
それをどのように証明するのかというところに「求職活動をした」
という証明が必要になるのです。
ではどんなことが求職活動をしたことに認められるかというと・・・
求職活動とみなされるのは?
求職活動とみなされるのは以下の通りです。
②ハローワーク、船員雇用促進センターが行う職業相談、職業紹介、各種講習、セミナーの受講等
③許可・届け出のある民間機関(民間職業紹介事業所、労働者派遣事業所)が行う職業相談、職業紹介、求職活動方法等を指導するセミナー等の受講
④公的機関等(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構、地方自治体、求人情報提供会社、新聞社等)が行う職業相談、各種講習、・セミナー、個別相談ができる企業説明会等の受講、参加等
⑤再就職に資する各種国家試験、県低糖の資格試験の受験等
みなさん気になるのが、
ハローワークに検索だけしに行くことは「求職活動」になるのか
ということだと思いますが、これに関しては条件付きですが
「なります」。
その条件というのは求人検索後、
・職業相談(紹介等)を受ける
または
・「求職活動実績報告書」というアンケートを提出する
そうすることで、
雇用保険受給資格者証の裏に「職業相談」のハンコを押してもらうことができます。
これで晴れて「求職活動をした」と認めてもらえるのです。
ハローワークで求人検索をして、そのまま帰ってきてしまうと
求職活動をしたことの足跡が残らないため、求職活動をしたことになりません。
求人検索も立派な「求職活動」と言えますので、
その際は必ず職業相談・紹介またはアンケートを提出しましょう。
ハローワークの求職活動に必要な回数は?
ではハローワークが言う求職活動とは月に何回行えばよいのでしょう。
現在の求職活動に必要な回数はたったの
2回
です。
そのうち1回は、認定日でハローワークに出向いた際に、
帰る前に求人検索をしていって、先ほどの「ハンコ」を貰えばそれですでに1回となります。
あとは次の認定日までにもう1回、求人検索をしに行けばそれでもう目標達成です。
自宅にパソコンがある、またはスマホをお持ちの方であれば
いくらでも求人検索も行えれば、求人サイトなどで仕事を探すことができてしまいます。
正直わざわざハローワークに出向いて求人検索をしなくても求職活動はできますよね。
ですがそれだとどうしても「求職活動をした」という証明ができないため、
最低2回でいいからハローワークに仕事を探している意思を見せくれないと
ハローワークは受給資格はく奪しないといけなくなっちゃうんだよ~(;´Д`)
ということで、受給資格を停止されないためにも求職活動の証明が必要なのです。
他には「知人に仕事を紹介してもらうようにお願いした」などというのも
証明することができないため求職活動には入りません。
ただこの場合、「紹介先の会社へ面談に行った」となれば
求職活動として認められます。
「じゃあこんな場合は求職活動になるの?」
というように疑問に思うシチュエーションがあれば、
それはあなたが通っているハローワーク(雇用保険給付課)に
問い合わせて聞いてみてくださいね。
ハローワークの就職活動アンケートではどんなことが書かれているの?
ハローワークで求人検索をした後、「求職活動実績報告書」というようなアンケートを渡されます。
これは全国のハローワークでも同じものではない可能性があるので、
ここからは私が行っていた「ハローワーク札幌」での経験を参考にお話します。
求人検索を終えて窓口へ行くと、「求職活動実績報告書」というアンケートが渡されます。
それに求人検索をした日にちと名前、支給番号を記入し、アンケートに○をするようになっています。
そのアンケートの内容がコチラ。
求人検索結果(該当項目に○を付けてください。)
1 応募を検討する求人があった
ア 求人に応募したい
イ 求人内容について相談したい
ウ 応募状況等を知りたい
エ 一旦持ち帰り、内容を検討したい
※ア、イ、ウ→職業相談窓口でご相談させていただきます。相談窓口の番号札をお取りください。
2 希望に合う求人がなかった
ア 職種が合わない
イ 賃金が合わない
ウ 就業場所が合わない
エ 就業時間・休日が合わない
オ その他( )
※応募したい求人が見当たらない場合などには、ぜひ職業相談窓口でご相談を。
まずは1か2かどちらかに○を付けます。
そしてさらにア~オの選択肢に○を付けます。
求人検索をしたけど、これといった求人が見つからなかった場合には「2」となるのですが、
「※」にあるように、ア~オどの選択を選んでも窓口での相談を促しています。
なんだか相談しないと「働く意思なし」とみなされそうで不安になりますよね。
で、この中で唯一窓口へ相談に行かなくていい選択肢があるのです。それは、
「1」を選択し、その中の「エ 一旦持ち帰り、内容を検討したい」を選ぶ
これだと働く意思がないようには映らないので、
あとは帰ってハローワークやその他の求人サイトなどでじっくり求人募集を検討できます。
あとはアンケートと一緒に雇用保険受給資格者証を窓口に提出すれば
裏に「職業相談」のハンコを押してもらえて求職活動をしたことを証明してもらえます。
このアンケートは多分土地土地のハローワークによって違うと思いますので
参考になるかわわかりませんが・・・。
まとめ
ハローワークは検索だけでも求職活動になる
求職活動の証明に必要な求職活動の回数は2回
アンケートの中身では求人検索で応募したい求人があったか、なかったかを問われ、
いずれにしても職業相談窓口での相談を促される
正直、仕事を辞めた直後って精神的に疲れているので
働く気がないわけではないけど少しのんびりしたいと思ったりもしますよね。
私の場合は興味のある職業訓練を受けたい時期が少し先だったため、
仕事に就きくないわけではないけど仕事を探す気がなかったんです^^;
なので月2回(うち1回は認定日)ハローワークへ求人検索だけに出かけていました。
妥協せず、あなたがやりたいと思える仕事に出会うためにも、
ハローワークや失業保険をうまく活用しましょうね。
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