大学の入学式は、本来入学した本人が出席すればいいもの。
ですが実際の入学式会場はどこも親で溢れ返っているところが多いですよね。
入学式に行きたいという親の「子供にとって最後の入学式だから
見ておきたいと思う気持ちもわかるし、
行かないという親の「子供と言っても「いい年」なんだから
いい加減親離れすべきでは?」という意見もわかります。
かくいう私は2人の子供の大学の入学式には子供と一緒に行きました。
親が一緒に行くこと過保護なことなのか?
やっぱり入学式には親は行かない方がいいのか?
入学式に参加する親の出席率ってどれくらいなのかについてお話します。
大学の入学式に親が一緒に行くのは過保護なこと?
いつだって「自分の子供の晴れ姿を一目見たい」と思うのは親の常です。
ですが大学の入学式まで親が行くのは過保護ではないかという意見も耳にしますよね。
実際には子供の大学の入学式に親が出席することは決して最近始まったことではありません。
少なくとも30年前にも子供の大学の入学式に出席する親はいました。
ただ今の時代は両親揃って出席する家庭や、なかには祖父母も揃って出席するごかていもあるため、
昔よりも用意する席の数が多くなっているというのが現状です。
どちらかというと、「2人に1人は大学へ進学するようになった現代」に比べて
大学が昔「最高学府」と言われていた頃に子供を大学へ進学させた親の方が
今の親以上に思いもひとしおだったのではないでしょうか。
そう考えると親が子供の大学の入学式に出席することは別段過保護すぎるとはならないのでは?
義務教育はとうに終わったとはいえ、実際には高校へ進学したその後も引き続き
授業料や生活費を親が負担し続けて進学をサポートするのは保護者(親)です。
親にとって子供の最後の晴れ姿になるかもしれない入学式だからこそ、
その姿を目に焼き付けたいと思うのは自然なことではないでしょうか。
大学の入学式に親は行かない方がいい?
では子供の大学の入学式に行かなかった親は、
なぜそのような決断をしたのでしょう?
子供の大学の入学式に行かなかった親の理由
・子供に「来ないで」と言われた
・仕事で行けなかった
・遠方の大学のため行けなかった
・高校までと決めていたから
・一人立ちさせるため
だいたいこのような理由で行かないという選択をされていました。
子供が「来てほしくない」と言うので行きたくても行けなかった。
仕事があったので行きたくても行けなかった。
地方の大学に入学したため行けなかった。
という意見は、「行けるなら行きたかった」ということなので、
実際に入学式に出席した親と合わせると、やはりかなりの数の親の気持ちとしては
「子供の大学の入学式に出席したい」というのが本音のようです。
「来てほしくない」と言った子供の中には、大人になってから
「やっぱり来てもらえばよかった。」
と後悔する人もいれば、
「来ないでって言ったのに来られたことが許せなかった。」
という人も。
来てほしくないと言った子供が数年後にはどういう思いに変化するかは
きっと本人にもわからないことでしょうが、
「大学の入学式」というものには、親の気持ち、子供の気持ち
それぞれの思いがありますので、
意見が割れた時には決して自分の意見を相手に押し付けようとせずに、
じっくり話し合われることをおすすめします。
大学の入学式 親の出席率はどれくらい?
「大学の入学式に来てほしくない」と言う子もいれば、当然
「来てほしい」と思う子もいます。
そして一番多いのは「出席したければしていいよ」という子のようです。
それは高校3年間お世話になった事実や、
「自分の行きたい大学へ進学できたのには親の協力があったから。
そしてこれからも経済的にはまだまだお世話になるだろう」ということを自覚できている子が多いからでしょう。
実際大学の入学式の、親の出席率を見てみると、
母親で約6~7割、父親で約2.5~3割の親が出席しています。
では大学側はどのように考えているのでしょう。
大学教員の意見
大学は入学式や卒業式への親の参加には前向きです。
1つ目の理由は、義務教育が終わってからも授業料や生活費を出資してくれた人(親)が
行きたいと言うのであれば、素直に受け入れ写真などを一緒に撮るのも
一生のうちのいい思い出になります。
親にとって子供との思い出は大切なもの。
子供自身も親離れしたいと思う時期でしょうが、そうしてあげることが
親孝行の一つであると割り切り、喜びを分かち合うのも大人としての一歩です。
2つ目の理由は、大学側としては出資者である親にも式典に出席してもらい、
大学がどんなところかを少しでも理解していただきたいと考えています。
3つ目の理由は、親に説明会に参加してもらえば学生は、
教員から親へ、「これから必要になるお金のことなどを直接説明してもらうことで、
お金の支援に対して親の理解を得られやすい」ということが挙げられます。
大学教員の方々は、比較的親が出席することを当然のことと考え、
「子供の最後の入学式ですから、ぜひご出席ください。」
という暖かな意見をお持ちの方が多いようです。
まとめ
大学の入学式に親が一緒に行くのは昔からあることで過保護なことではない。
大学の入学式に行かなかった親の理由の中には
「行きたかったけど行けなかった」も含まれている。
大学の入学式 親の出席率は母親で約6~7割、父親で約2.5~3割で、
大学教員は親の出席を歓迎している。
個人的には親が入学式に参加したからと言って
「この子は自立できていないんだな」とは全く思いません。
逆に親が入学式に出席しなかったからと言って
「この子は自立してるなぁ」とも全く思いません。
子供が本当に自立するかどうかはまだまだ先の話。
ですから周りの意見など気にせず、
子供の入学式に一緒に行きたいと思うのであれば堂々と出席すればよいと思いますが、
主役は入学する子供です。
あとで子供に「やっぱり来ないでって言えばよかった」と言われるような
立ち振る舞いだけはしないように慎みましょうね^^