第一種または第二種の奨学金を予約採用や在学採用で借りられたまでは良かったものの、
借りた額が「多すぎた」または「少なすぎた」と思う方もいますよね。
借りた額が多すぎると、日々の生活でお金の心配がないのはメリットですが、
返済額が大きいことはデメリットですよね。
逆に借りた額が少なすぎると、今度は返済額は少なく済むものの、
日々の生活に追われて安心して勉強できなくなってしまいます。
そんな自分に合わない奨学金を見直すために、
一種から二種、または二種から一種へ変更できるのか?
一種と二種の併用を考える際の注意点についてお話します。
奨学金は一種から二種へ変更することはできる?
奨学金は第一種を第二種へ変更することができます。
第一種は無利子、第二種は有利子であること、そして
第二種申し込みの際の学力基準、収入基準は第一種の基準に比べて比較的甘いため、
第一種に採用しているということは第二種の条件もほぼクリアできているからです。
◇収入基準:一種より高く設定されているので問題はない
ただし、「その年の在学採用の枠に入れば」という条件付きなので
申し込めば100%採用になるというわけではありません。
ですが、
万が一不採用になったとしても、現在貸与を受けている第一種は
継続されますのでご安心を^^
奨学金は二種から一種へ変更することはできない?
奨学金を第二種から第一種へ変更することはできるのですが、
第一種から第二種に変更することよりもちょっと難易度が上がります。
その理由は第一種の採用基準にあります。
◇収入基準:第二種より低い年収設定
第一種の採用条件には一定以上の学力、それと
親の年収条件が第二種よりも低く設定されているため、
この2つの条件をクリアする必要があります。
そして先ほど同様「その年の在学採用の枠に入れば」という条件もプラスされるため、
第一種から第二種へ変更するよりも難しくなります。
ですが、こちらも
万が一、変更の申し込みが不採用になっても現在貸与を受けている第二種は
そのまま継続されますので心配はいりません。
奨学金の一種と二種を追加で併用する際の注意点
第一種または第二種の奨学金を既に借りていて後に
追加で併用することができるのは、在学採用のみになります。
予約採用の時点で先に第一種または第二種の採用を受けた後に、
追加で併用を「予約」で申し込むことはできません。
なのでもし予約採用後に追加で併用したい場合には、
大学に入学してからの申し込みとなります。
ということで、ここからは在学採用のお話になります・・・・・・・・・・
奨学金の第一種を既に借りていて後から第二種を追加して併用する場合
奨学金の第一種を既に借りていて、後に第二種を追加して併用する場合には、
これも変更の時と同じで、第二種を後で追加する際は学力基準は気にしなくてよいのですが、
収入基準だけは少し下がります。
◇収入基準:一種だけよりも併願のほうが基準の年収が低い
(ただし予約採用よりも在学採用のほうが年収基準が高い)
奨学金の第二種を既に借りていて後から第一種を追加して併用する場合
第二種は既に貸与しているが第一種を追加で併用したい場合には、
さらに条件が厳しくなります。
◇収入基準:大幅に下がるので注意が必要
例えば・・・
国立大-自宅-給与所得者 の場合、
第二種だけの時の収入基準が1,100万円なのに対し、
併用になると収入基準が680万円まで下がります(平成29年度)
・変更、併用を申し込めるのは年に1回だけ4~5月に大学で開かれる
奨学金の説明会で申し込む時期がわかりますから、
説明会になるべく参加するようにしようね。
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まとめ
奨学金は第一種から第二種の変更は簡単、
第二種から第一種への変更は、第一種の学力基準と収入基準に当てはまることが条件、
ただし、どちらの場合も「その年の在学採用の枠に入れば」という条件付き
途中から併用を希望する際のの注意点は、
第一種から第二種は比較的簡単ですが収入基準は変わるため注意が必要
第二種から第二種は学力基準に加え、収入基準が大幅に下がるので難しい
ちなみに、いずれにしても「親の年収を証明する書類」は必要になるのでお忘れなく!
変更にしても併用にしても第一種奨学金と第二種奨学金の返済は同時進行です。
返済額のこともしっかり考えて申し込みましょうね。