奨学金第二種の利息は高いってホント?計算式と計算方法を具体例付きでご紹介

第二種奨学金利息の計算式

日本学生支援機構の第二種奨学金を借りることにした場合、

気になるのは「利息」ですよね。

無利子の第一種を借りるには学力基準や収入基準があることの他に、
借りられる金額も少ないため、

実家から離れて一人暮らしをするとなると
第二種を選択せざるを得ない方もたくさんいるでしょう。

世間的に「第二種奨学金の利息は3%」と聞いたことがあるけど、
それって高いの?それとも安いの?

と、生まれて初めて背負う借入金になるので
わからない学生さんがほとんどですよね。

そこで、奨学金第二種につく利息についてや、
利息の計算方法について考えていきましょう。

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奨学金の利息 第二種とは?

まず日本学生支援機構の第二種奨学金についてお話します。

日本学生支援機構奨学金とは国が母体の奨学金制度です。

奨学金には「貸与型」と「給付型」というのがあり、

第一種、第二種は貸与型にあたるのですが、

第一種奨学金は無利子、第二種奨学金は有利子になります。

給付型に採用される条件は、

成績優秀であること、尚且つ経済状況が特に厳しい学生

が対象になるため、現状、申し込むにはかなり限られてきますが、

貸与型第一種、第二種になるにつれてその条件は緩やかになっていきます。

第二種申込資格
(1)~(4)のいずれかに該当すること。

(1) 出身学校または在籍する学校における成績が平均水準以上と認められること。
(2) 特定の分野において、特に優れた資質能力を有すると認められること。
(3) 学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められること。
(4) 高等学校卒業程度認定試験合格者で、上記のいずれかに準ずると認められること。

※日本学生支援機構より

奨学金につく利息ってどれくらい高いの?

巷では「奨学金につく利息は3%」と言われることがあるのですが、
実際の解釈は少し違います。正確には、

奨学金につく利息の上限は3%

となります。

なのでこの先、世の中の金利がどんなに上昇しても
日本学生支援機構の奨学金の利息が3%以上になることはないのです。

ここが一般の銀行ローンとの大きな違いですね。

そしてここ数年の奨学金の利率は横ばいで、2018年3月時点で

・利率固定方式で0.27%
・利率見直し方式で0.01%

上限利率である3%よりもダンゼン低いのが現状です。

もう一つ一般のローンと奨学金の大きな違いとして、

在学中には利息が発生しない

ということがあげられます。

一般のローンに比べて奨学金の利息にはお得な条件がたくさんありますので、

「利息」と聞いただけで毛嫌いするのではなく、
実際の利率をちゃんと調べて奨学金を有効に活用しましょう。

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奨学金第二種の利息の計算の仕方

では実際に例を挙げて利息の計算の仕方をご説明します。

4年制大学・貸与期間48か月・貸与金額3万円・上限利率3%の場合

貸与月額貸与総額返還総額月賦金額変換回数(年数)
3万円
144万円176万1,917円1万1,293円156回(13年)
5万円240万円301万8,568円1万6,769円180回(15年)
8万円384万円516万7,586円2万1,531円240回(20年)
10万円480万円645万9,510円2万6,914円240回(20年)
12万円576万円775万1,445円3万2,297円240回(20年)

卒業年の3月まで貸与を受けた場合、最初の返済は同年の10月からとなります。

なので、その年の4月1日から9月27日までの据置期間には

日割りの単利で利息が発生します。

その時の計算で使用される利率は、貸与終了時に決定します。

そして10月から、

①据置期間の利息を返済回数で均等割りした額

②貸与総額本体の一回あたりの返済額(ただし元利均等による)

を合わせた金額を割賦金として返済するということになります。

①据置期間の利息

据置期間の利息は、4月1日から9月27日までを日割りで計算します。その計算式は、

貸与総額×利率×(4月から9月27日までの日数)÷365日

これに当てはめると、

144万円 × 3% × (30日+31日+30日+31日+31日+27日) ÷ 365日 = 21,304円

つまり、据置期間の利息総額は21,304円ですので、

それを返済回数で割って、一回あたりの返済額を求めます。

返済回数は貸与総額によって決まっているので、144万円なら13年間となります(上図表参照)

月にかかる措置期間の利息の計算式は、

利息総額 ÷ 12ヶ月 ÷ 返済年数

なので、これに当てはめると、

21,304円 ÷ 12ヶ月 ÷ 13年 = 136円

となり、毎月の返済額11,293円のうち、136円は措置期間中の利息と言うことになります。

②貸与総額本体の返済額

貸与総額本体は、元利均等で返済します。

「元利均等返済」とは、毎月の返済額が一定の返済方式で、
その毎月の返済額には利息分(据置期間の利息とは別)と元金の返済分が含まれています。

利息は月単位で計算し、月利(年利の12分の1)にその時点の元金残高を割って算出します。

毎月の返済額のうち、利息を除いたものが元金の返済にあてられます。

つまり「当月の元金残高」から「当月の元金返済分」を引いたものが「翌月の元金残高」になります。

この過程を残った返済回数分繰り返すと、残高がちょうどゼロになるように毎回の返済額が決められます。

その額は次の公式で求めます。

P = L × r × (1+r)^n ÷ ((1+r)^n – 1)

P : 毎回の返済額
L : 借入額
r : 月利(年利の12分の1)
n : 返済回数

(「^」の記号はべき乗(るい乗)を表します。)

※「返還の手引き」より

この式にあてはめると次のようになります。

P = 1,440,000 × (3%/12) × (1+3%/12)^(12×13) ÷ ((1+3%/12)^(12×13) – 1) = 11,158円

上記、①と②の結果を合わせて1回あたりの返済額を求めると、

136円+11,158円 = 11,294円

になります。なので返済総額は、

1回あたりの返済額11,294円 × 12ヶ月 × 返済年数13年 = 1,761,864円

になります。

(実際には1,761,917円ということで上の計算とは53円の差異がでましたが、端数の処理方式の違いによるものです。)

日本学生支援機構の返済は月毎の返済のため、複利の計算も月毎です。それはつまり、

月毎に利息が計算される

ということです。

返済額は同じ「11,293円」だとしても

はじめのうちは返済額のうちの、利息の割合は大きいのですが、

返済を重ねると徐々に返済額のうちの、利息の割合がが少なくなっていく

ということになりますので覚えておいてくださいね。

もし「毎月の返済額を減らしたい」、または「少しでも早く完済したい」と思うのであれば

繰上返済」がおすすめです。

繰上返済とは、毎月の返済とは別にまとまった金額を先に返済してしまうことで、
毎月の返済額を少なくする、あるいは返済期間を短くすることができるため、
利息の支払いも少なくすることができますよ。

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まとめ

奨学金の第二種の利息は高くても3%以上にはならない

利息の計算方法は、

「卒業後から支払いが開始されるまでにかかる利息を返還回数で割ったもの」

プラス、

「返済総額から貸与総額を引いたもの」

これで利息の総額がわかります。

近年の利率固定方式や利率見直し方式の利率は1%以下ですから、

一般のローンに比べてかなり良心的な利息です。

「借りたものは返す」のは人として当たり前のことですから、

もし返済が厳しいと感じたら、延滞する前に日本学生支援機構に相談するようにしましょう。

それも一つの「借りたものの義務」ですからね。

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