犬社会のルール 上下関係はどう決まる?コミュニケーションの取り方

犬の社会性

人間社会では、近くにいる人だけでなく遠く離れた場所にいる人とのおつきあいがありますが、
愛犬にとっての「犬社会」とは、愛犬と、今見える同じ空間にいる犬たちとの繋がりのこと。

そう考えると犬社会ってとっても狭くて楽そうに思えますが、
犬同士、無用なトラブルを起こさないようにしているんだとか。

あなたの愛犬が犬社会を上手に渡り歩けるように、人間社会と比べながら
犬ならではのコミュニケーションの取り方をご紹介します。

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犬社会のルールは挨拶にあり

人間社会における対人関係を持つ上で欠かせないのが「挨拶」です。

挨拶と言っても家族にする挨拶、友人にする挨拶、
会社関係の人にする挨拶からお客様に対する挨拶では
シチュエーションもニュアンスも違います。

一方、犬社会にもどうやら「挨拶」というルールが存在するようです。

毎日のお散歩で初めて見る犬に会うことや、
時々見かけるも近づいたことがなかった犬に会う、

犬社会も人間社会同様、シチュエーションは様々ですよね。

犬社会の上下関係は挨拶で決まる

なぜ犬社会にも挨拶があるのかというと、
あった瞬間に上下関係を決めることでお互い危険を回避しています。

明らかに自分よりも体の大きな犬が向こうからやってきた場合、たいていの犬は
立ち向かって命を危険にさらすよりも服従して安住を得ることを瞬時に判断します。

ですが中には小さな体で果敢に戦おうとする気性のワンちゃんもいますよね。

体が大きくても穏やかな大型犬ならキャンキャンと足元に絡みつく小型犬を
微笑ましく見守ってくれるのでしょうが、

これがもし相手が闘争本能の強い大型犬だと一瞬にして噛み付かれることも考えられます。

体が小さいのに果敢にも飛び掛かろうとする気質を持った小型犬や、
興奮しやすい犬の場合には、飼い主さんがしっかり興奮を抑えるしつけをしておきましょう。

犬同士のコミュニケーションの取り方

それでは、自分よりも体格差が大きい犬や見るからに怖そうな犬にあった場合、
犬同士の間で一体どのような挨拶をするのでしょう?

犬のコミュニケーションの取り方を人の場合と比較しながら解説します。

見たことのある犬に挨拶をする時

【人の場合】

向こうから来た相手を見つめて軽く微笑み、会釈する

朝の出勤時に玄関を出てばったりご近所さんに遭遇した時など、
顔見知り程度の人に会ったときにはこのような行動を取りますよね。

これを犬社会では・・・

【犬の場合】

距離をとったまま一瞬だけ見つめて、目をそらして
弧を描きながらゆっくりと相手に近づく

犬は相手を正面から見つめ続けるとトラブルになることがあるため、
お互い一定の間隔をキープしながらも相手の様子をチラチラと伺います。

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そして自分に敵意がないことを伝えるため、ゆっくりと回りこむようにして近づきます。

完全に初対面の犬に挨拶をする時

【人の場合】

「初めまして」と名刺交換、または照れながら挨拶

仕事上で「会う」ことになっている場合はある程度言葉も用意した上で、
「初めまして、○○と申します。」と名刺を差し出すことができます。

ですが、まったく予期せぬところで紹介を受けたりした場合には、
「初めまして」とあいさつはするものの、ちょっと照れ臭く感じることがありますよね。

これを犬社会では・・・

【犬の場合】

お互いのお尻のニオイを嗅ぎあう、または
お互いに地面を嗅ぎながら徐々に相手に近づく

犬のお尻からはその犬についての「情報」であるニオイやフェロモンが出ています。

初対面の相手とは、お互いの性別や強さなどを知るためにお尻のニオイを嗅ぎあいます。

ですが警戒心が強い犬同士の場合は、まるで相手に気づいていないかのように
地面をクンクン嗅ぎながら近づくことがあります。

それは顔を見ないことで相手に対して敵意がないという事を伝えあっているのです。

怖そうな犬に挨拶をする時

【人の場合】

怖そうな相手にへりくだって挨拶

いかにも「強面」の人に挨拶をする時って、妙な緊張感を覚えますよね^^;

これを犬社会では・・・

【犬の場合】

しっぽや腰を下げて立ち止まり、相手に自分のニオイを嗅いでもらう

他の犬が苦手だったり、弱気な性格の犬の場合には、
相手に対して敵意を持っていないという事を伝えつつ、
自分のことも知ってもらうために立ち止まって相手にお尻の臭いを嗅がせます。

中にはあおむけになって全身のニオイを嗅がせる犬もいるんだとか!(やりすぎ!)

自分より明らかに下と思える犬に挨拶をする時

【人の場合】

目下の人に対して偉そうに挨拶

昨日今日入ったばかりの新人さんにとってあなたは明らかに大先輩だとすると、
向こうが立ち止まってしっかり挨拶してくれたとしても、
軽い挨拶を交わして立ち去る・・・なんてことありますよね。

これを犬社会では・・・

【犬の場合】

しっぽや腰を上げて立ち止まり、相手にニオイを嗅がせる

犬は相手が自分より弱いと感じると、あえて自ら止まって相手に
お尻のニオイを嗅がせて、自分のほうが強いと認識させることで無駄な争いを避けます。

自分にとって怖そうな犬にも弱そうな犬にも結果「お尻のニオイを嗅がせる」のですが、
「嗅がせ方」に大きな意味の違いがあるんですね。

まとめ

犬社会でのシチュエーション別あいさつの仕方と意味について人間社会と比べてた解説でした。

顔見知りに対する挨拶の仕方、

初対面の犬に対する挨拶の仕方、

怖い犬に対する挨拶の仕方、

弱い犬に対する挨拶の仕方、

これを上手に使い分けることで愛犬の犬社会でのトラブルを避けられるようになります。

と同時に飼い主さんにも自分の愛犬がどのような性格なのかを知る機会にもなりますので、
ぜひ頭の片隅に入れて、愛犬と散歩に出かけてみてください。

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