バレンタインが近くなってくると、本命チョコや義理チョコ、友チョコなどを
用意するために手作りを考える人が多くなってきますよね。
チョコを手作りしたことのある人は一度は必ず失敗したことがあるのでは?
「チョコなんて溶かして型に流し入れるだけでしょ」
なんて軽く考えている方は要注意!
いざ冷蔵庫で冷やして出来上がったチョコを見て
「何これーっ?なんで茶色いはずのチョコが白くなったの!?」
と何が起こったのか理解できず、衝撃を受けることになりますよ。
チョコレートの見た目をキレイにするのって意外に気を使わなければならないものなんです。
今回はチョコレートが白くなる原因について、そして
一度白くなってしまったチョコレートを復活させる方法はあるのか?
もっと簡単にチョコレートを作る方法はないのか?について考えていきます。
チョコが白くなるのは何が原因?
チョコレートを作る際に必要になる「テンパリング」という作業があります。
テンパリングとは英語で「金属の焼き戻し」を意味しますが、
チョコレートに含まれるカカオバターという脂肪分を溶かし、
再び固めるための温度調整のことを言います。
テンパリングを行うことでチョコレートの風味がよくなり、
そしてチョコレートに含まれる油脂の結晶を均一化すると
見た目がツヤやかで柔らかな口当たり、
そして滑らかな口溶けの美味しいチョコレートになるのです。
そしてそのテンパリングの際、重要になるのがチョコレートの温度。
カカオバターは28℃前後で溶けはじめるのですが、
さらに温度が高くなると分離してチョコレートの表面に浮き出てくるんです。
この油脂分が冷えて固まることで白く変色したり、白い粒状になってしまいます。
このような状態を「ブルーム現象」または「ファットブルーム現象」と言います。
「ブルーム現象」は、チョコレートの賞味期限に関わらず、
温度変化が原因で発生します。
ウズラの卵の模様のようになってしまったチョコレートは、
油脂分が出た事により、風味や口どけが損なわれますが、
体への害にはなりませんので、食べても問題はありません。
白くなったチョコを直すことはできる?
体に害がないからといって失敗したチョコを誰かにあげるのは忍びないですよね。
果たして、一度白くなってしまったチョコを直すことはできるのでしょうか?
直すことはできるのですがここでもやっぱり温度調節の必要性が。
お菓子作りの工程はとっても繊細。
ちょっと量が多かったり少なかったり、
ちょっと温度が高すぎたり低すぎたりするだけで簡単に失敗してしまいます。
初めてブルーム現象が起きたチョコを目の当たりにするとその見た目の衝撃から、
次も失敗してしまうのでは?という不安や、
または何度やっても確実に失敗してしまう不器用さんは失敗が怖くなりますよね。
そんな人はチョコレートを手作りすることを諦めるしかないのでしょうか?
チョコがはじめから白くならない方法はある?
ブルーム現象にやられて落ち込んだ。
もう一度挑戦したいけど、またブルーム現象が起きたら・・・。
もっと簡単ではじめからチョコが白くならない方法ってないの?
そんなあなたには「テンパリングがいらないチョコレート」をおすすめします。
これなら湯せんに溶かすだけですぐに使えて、
温度調節などを気にすることなくすぐにチョコを使用することができるんですよ♪
なので何度やってもブルーム現象を起こしてしまうという方は一度試してみるといいかも。
難しい温度管理から解放されれば
今よりさらにお菓子作りが楽しくなるかもしれませんよ^^
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まとめ
チョコレートが白くなる原因は、ココアバターの脂肪分が分離して
チョコの表面に浮き出てくることで起こる「ブルーム現象」または「ファットブルーム現象」。
一度白くなってしまったチョコレートを直すことはできるが、
その際も温度調節に気を付けなければならない。
何度やってもブルーム現象が起こってしまう人には、
「テンパリングがいらないチョコレート」がおすすめ。
普段からお菓子やチョコを手作りする人は「ブルーム現象」のこともご存知でしょうが、
バレンタインの前日に慌ててチョコを手作りする私のようなズボラさんにとっては、
ブルーム現象は予期せぬ事態でビビりますよね^^;
なのでチョコレート作りはもっと早い段階で練習するようにしましょうね^^