チョコレートと準チョコレートの違い 準でもお菓子作りはできる?

チョコレートと準チョコレートの違い

チョコレートの表記にはいくつか種類があることを知っていますか?

チョコレート、チョコレート菓子、準チョコレート、準チョコレート菓子、
カカオマス、ココアバター、ココアケーキ、ココアパウダー(純ココア、調整ココア)

これらを総称して「チョコレート類」とされています。

これは「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」というものがあり、
チョコレート類の取引について正式に定められた規約によるものです。

ではその種類によって何が違うのかをお話していきます。

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チョコレートと準チョコレートの違いは?

まずチョコレート類は生地の原料である

カカオ、ココアバター、必要により糖類、乳製品、他の食用油脂、香料等
割合や分量により種類が分けられます。

割合や分量は以下のような基準が決められています。

まず「チョコレート」とは、

「チョコレート生地のみのもの、及びチョコレート記事が全重量の60%以上のチョコレート加工品」

のことで、対する「準チョコレート」とは、

「準チョコレート生地のみのもの、及び準チョコレート記事が全重量の60%以上のチョコレート加工品」

のことを言います。

意味が分かりませんよね(笑)

もっと具体的に言うと、チョコレートは、

「カカオ分が重量の35%以上、ココアバターが重量の18%以上のもの」

一方、準チョコレートは、

「カカオ分が重量の15%以上、ココアバターが重量の3%以上のもの」

となります。ちなみに、

「カカオ分が重量の21%以上、ココアバターが重量の18%以上、
更にミルク成分が14%以上のもの」

が、ミルクチョコレートになります。

このように「チョコレート」、「準チョコレート」には明確な基準が決められているため、
この基準をクリアしないものは日本では売り出すことが許されていないのです。

チョコレート菓子と準チョコレート菓子の違いは?

次はチョコレート菓子と準チョコレート菓子の違いについて。

チョコレート菓子とは、

「チョコレート生地が全重量の60%未満で、他の食材を組み合わせたチョコレート加工品」

のことを言い、準チョコレート菓子は、

「準チョコレート生地が全重量の60%未満で、他の食材を組み合わせたチョコレート加工品」

フルーツやナッツ、ビスケットやフレークなどと一緒になったものは大抵この
「チョコレート菓子」、「準チョコレート菓子」に属すると思いますが、

もしチョコレートや準チョコレートが全体の6割以上含まれていたら、

それは「チョコレート」、「準チョコレート」という表記になるということですね。

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準チョコレートでもお菓子作りはできる?

準チョコレートでもお菓子を作ることはできます。

ですが、美味しく作れるかと聞かれると・・・。

準チョコレートのカカオ分はチョコレートに比べて半分以下、
ココアバターは6分の1ですので、

どうしても「美味しさ」という点ではチョコレートにはかないません。

じゃあ準チョコレートはなぜ存在するのでしょう?

準チョコレートはチョコレートに比べココアバターという油脂成分が6分の1であることから、
「チョコレートに比べて手につきにくい」という特徴があります。

このことから準チョコレートは単体として売られるよりも、
何かをコーティングするものとして活躍しているのです。

お店で売られている準チョコレート菓子の中には
ロングセラー商品がたくさんあります。

例えばきのこの山、たけのこの里、チョコボール、ポッキー、
パイの実、エンゼルパイ、コアラのマーチ、パックンチョ、
チョコあ~んぱん、トッポ、キットカットなどなど・・・。

挙げだすとキリがないほど美味しいと人気のお菓子が出てきますよね。

このように準チョコレートは他の食材をコーティングしたり、
組み合わせることでトータルバランスを底上げすることができるのです。

もし上記のお菓子にチョコレートが使われたとしたら、
チョコレート感が前に出過ぎてすぐに食べ飽きてしまうのかもしれませんね。

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まとめ

チョコレートと準チョコレートの違いは、含まれるカカオ分とココアバターの
分量の違いによるもの。

チョコレート菓子とは、チョコレートが60%未満で他の食材を組み合わせでできたものを言い、
準チョコレート菓子とは、準チョコレートが60%未満で他の食材を組み合わせでできたものを言う。

準チョコレートでもお菓子は作れるが、手作りする場合にはやはりチョコレートがおすすめ。

スーパーやコンビニでチョコレート類の名称を見てみてください。

今まで普通にチョコレートと思って食べていたものの中に
実は準チョコレート、準チョコレート菓子が見つかるかもしれませんよ。

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