ジンギスカンは北海道生まれの人にとってソウルフードであることは
全国的にも知るところですよね。
羊肉は高たんぱく低カロリーなので、ダイエットに適していることから
一時は全国的にブームとなりましたが、
今はその時ほど騒がれなくなり、なんとなく下火になった感。
ですが、北海道民にとっては「ダイエットにいい」とか
「ヘルシー」だとかいうのはどうでもいいこと。
だって小さい時からことあるごとに食べ続けているんですよ。
春は花見とジンギスカン(とビール)。
夏はビアガーデンでジンギスカン(とビール)。
秋冬だってジンギスカン(とビール)。
いつだって人が集まればジンギスカン(とビール)なんです。
(ビールとジンギスカンはもはや「セット」です^^)
なので道民にとっては当たり前にわかるラム肉とマトンの違いなのですが、
どうやら他の都府県民のかたにとっては当たり前ではないようですね。
それでは北海道民である私が、
ラム肉とマトンの違いについてご説明します^^
ジンギスカンのラムとマトンの違い
まずはジンギスカンについてご説明しておきますが、
「ジンギスカン(成吉思汗)」とは羊の焼肉です。
そしてラムとマトンはどちらも羊肉のことなのですが、
ラムとは、
生後1年未満の子羊肉のことです。
寄生虫の危険が低いとされ、柔らかい肉質楽しむため
レアで食べることもできます。
一方、マトンとは、
生後1年以上の成羊肉のことです。
ラムに比べると臭みが強く、肉質も硬めです。
なので小さい頃より食べ慣れていないと受け入れにくいかもしれませんね。
ラム肉とマトン カロリーや栄養価の違い
ではラム肉とマトンではカロリーや栄養価にはどのような違いがあるかといいますと、
ラム肉のカロリー 100gで227kcal
マトンのカロリー 100gで236kcal
カロリー的には大差はありません。
ですが栄養価を比べると、圧倒的にラム肉が有利。
ビタミン | ラ ム | マトン |
---|---|---|
ビタミンA | 10μg | 3.6μg |
ビタミンE | 0.5mg | 0.18mg |
ビタミンK | 9μg | 1.8μg |
ビタミンB1 | 0.13mg | 0.02mg |
ビタミンB2 | 0.22mg | 0.07mg |
ナイアシン | 4.3mg | 1.14mg |
ビタミンB6 | 0.31mg | 0.04mg |
ビタミンB12 | 1.1μg | 0.6μg |
葉酸 | 1μg | 0.3μg |
パントテン酸 | 0.68mg | 0.22mg |
ビオチン | 2μg | ― |
ビタミンC | 1mg | 0.3mg |
ミネラル | ラ ム | マトン |
---|---|---|
ナトリウム | 55mg | 16.5mg |
カリウム | 270mg | 66mg |
カルシウム | 8mg | 1.5mg |
マグネシウム | 16mg | 4.8mg |
リン | 100mg | 36mg |
鉄 | 1.5mg | 0.69mg |
亜鉛 | 2.6mg | 0.87mg |
銅 | 0.08mg | 0.02mg |
マンガン | 0.01mg | 0mg |
ヨウ素 | 1μg | ― |
セレン | 4μg | ― |
クロム | 1μg | ― |
※[栄養素摂取適正値算出基準]より
特にナイアシンは4倍、ビタミンB12は2倍、亜鉛は3.7倍もの差があります。
こうして比べるとわざわざマトンを食べる理由がないように思われるでしょうね^^;
ですが、何の疑いもなく小さい頃から食べ続けてきた北海道民にとっては
「臭みがまたいい」
「ラムにはない肉の硬さがたまらない」
「マトンにはマトンの良さがある」
と理屈抜きで愛せてしまうソウルフード、それがマトンなのです。
ジンギスカンで食べる場合にはどちらの肉も、
味付けせずにそのまま焼いて、付けダレに付けて食べる食べ方と、
肉に味付けがしてあり、それを焼いてそのまま食べる食べ方があります。
味付けなしの方では穴の開いたジンギスカン鍋を使用するので、
肉から出た脂が下に落ちるため、よりヘルシーな印象。
一方味付きの方は、穴がないジンギスカン鍋を使用するので、
漬け込みダレが浸み込んだ野菜がまた美味しいのなんの。
どちらかに決められない美味しさがそれぞれにあるんです。
でもラム肉の臭みがどうしても苦手だという人には
味付きジンギスカンのほうが食べやすいかと思います。
まとめ
ジンギスカンのラム肉とマトンの違いは生後1年以下か1年以上か。
カロリーはどちらもさほど変わらないものの、
栄養価はダンゼンラム肉の方が上です。
ラム肉は肉質も柔らかく臭みも少ないため、初心者にもおすすめ。
北海道民は羊肉の臭みには慣れているせいか、
マトンはマトンで歯ごたえがあり美味しいと感じている。
全国的なブームはすっかり冷めてしまいましたが、
北海道では昔も今も至る所でビール片手にジンギスカンを堪能しています。
なぜかお家の中でやる時には「テーブル一面に新聞紙を敷き詰める」というのが
全道的に常識になっているから不思議(笑)
そしてジンギスカンと言えば「ビール園」。
ビール園に行けばなぜか必ずジンギスカンが食べられます!
観光でお越しの際はぜひビール園へ行ってみてください^^