奨学金返済できないでブラックリスト入りするとどうなる?条件について

奨学金でブラックリスト入りの条件

奨学金を借りることを考えている学生や、実際に
奨学金を借りている学生は一度は頭をよぎる

「奨学金の返済がもしできなくなってしまったらどうなる?」

近年は大学へ進学する2人に1人が奨学金を借りている現状があります。

ですがそれに伴い奨学金を返済できない人も増えていますよね。

奨学金は「借金=ローン」ですから、キチンと返済をしないことで
社会的信用を失うことになり、

後々滞納してしまったことによる弊害が出てくるようになります。

ではもし奨学金を返済せずそのまま放置していると
どうなるのかについてお話していきます。

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奨学金を返済できないでそのまま放置すると・・・

奨学金を借りる時にはいくつもの書類の提出が求められますよね。

その中の一つに「個人信用情報の取り扱いに関する同意書」というものがあります。

これはどういうものかと言いますと、

「あなたがもし奨学金を返してくれなかったら、
あなたの個人情報は金融機関などが加盟する個人信用情報機関に提供しますよ。」

という内容の書面です。

あなたがそれに署名捺印したものを提出することであなたの了解を得たことになるのです。

そのため、後に日本学生支援機構に何の連絡や相談もなしに
奨学金の返済が数か月滞り続けると、

すでにあなたの了解を得ていることから予定通り
「個人信用情報機関」にあなたの情報が提供されることになります。

この「個人信用情報機関」というのがいわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるものなのです。

(「ブラックリスト」というのはいわゆる俗称で、そういう名称の名簿があるわけではありません。)

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奨学金を返還せずにブラックリスト入りするとどうなる?

では奨学金を数か月間返還せずにブラックリスト入りしてしまうとどうなるのか?
についてご説明します。

このブラックリストと呼ばれる個人信用情報機関に一度情報が登録されるというのは、

全ての金融関係の機関が共有出来る「金融事故情報」となるため、

まずは現在持っているクレジットカードが使えなくなります。

そして新たなクレジットカードは一切作れなくなります。

車や家などのように大きな買い物をする時などに便利な
「ローン」が一切通らなくなります。

「ローンが通らない」と言われても、大きな買い物の予定がないと
あまり実感できないでしょうが、身近なところで言うと
例えば新しいスマホの機種代金などは「一括払い」でしか購入できなくなります。

普段「現金払い」で生活する分には問題はありませんが、
ちょっと高額なものを購入する時にもすべて「現金のみ」で
支払わなければならなくなります。

ブラックリストに登録されてしまう条件とは?

奨学金の返済を1度でも延滞すると即ブラックリストに登録されてしまうか?

というと、そうではありません。

ブラックリストに登録されてしまう条件はこちらになります。

奨学金の返済を3か月滞納

奨学金を借りる際に、期間保証を使用しなかった人には
連帯保証人や保証人になってもらった人がいますよね。

その方たちはどうなってしまうのかも含め、流れをご説明します。

・奨学金返済の滞納が3か月までは、日本学生支援機構が奨学生本人や連帯保証人、
保証人などに対して文書や電話で返済の督促をします。

・奨学金返済の滞納が3か月を過ぎると、奨学生の個人情報や滞納履歴などが
個人信用情報機関に登録されます(これが「ブラックリスト入り」と言われるもの)

その後は日本学生支援機構の手を離れ、民間の債権回収会社に
回収業務が委託され、引き続き奨学生、連帯保証人、保証人は督促を受けることになります。

・それでもなお滞納が続き9か月目に入ると今度は裁判所に支払督促の申し立てが行われ、
給料の差し押さえというような「法的措置」を取られることになります。

・一度個人信用情報機関に登録されてしまうと、たとえすべての返済が終わっても、
それから更に5年間は情報は残り続けるので、奨学金完済後5年が過ぎるまでは
クレジットカードを作ったり、ローンを組むことができません。

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まとめ

奨学金返済ができないまま放置することで個人信用情報機関に登録(ブラックリスト入り)されると、

今まで持っていたクレジットカードが使えなくなる
新たなクレジットカードが作れなくなる
車や家など高額取引に便利なローンの審査が一切通らなくなる

ブラックリスト入りする条件は「返済金を3か月以上滞納」

ブラックリスト入りしてしまった人の中には、
返済するお金はあるのに「うっかり返済用口座にお金を入れておくのを忘れてしまった」という人や、
「支払口座の変更手続きがうまくできてなかった」というような、

返済できるのに「滞納になってしまった」という人もいます。

こんなことでブラックリスト入りしてしまったばっかりに、
数年後、結婚して家を購入しようと思ったらローンが組めなかったとなると
あまりにもお粗末な話ですよね。

借金をすることは決して悪いことではありません。

悪いのはどんな形であれ「借りたものを返さない行為」です。

この責任を果たせないことが「社会的信用を失う行為」であり、
「うっかり」や「不備」という理由は一切通用しません。

このことを今一度しっかりと認識するようにしましょうね。

その他のケースでは、

「3か月以上滞納しなければいいんだ」と都合の良い解釈をしてしまい
変なやりくりで日々をギリギリ乗り越えて生活している方もいます。

そのような場合には月々の返済額を減額してもらう「減額返還」や、
返還期間を1年間待ってもらえる「返還期限猶予」など、

日本学生支援機構の奨学金には返還について柔軟に対応してもらえる制度がありますので、
返済が厳しい時には積極的に相談に乗ってもらうようにしましょう。

いずれにしても借りたお金を返さずに滞納し続けるのは
社会人としてあるまじき行為です。せめて返済に「困りそうとわかった時点」で
早め早めに相談に行きましょう。

それがお金を借りたものが見せられる「せめてもの誠意」です。

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