奨学金を早く返すなら返済額毎月分を増やすより繰上返済がおすすめなワケ

奨学金返済額毎月分を増やすことはできる?

春に無事学校を卒業していよいよ自立した社会人となったあなた。

学校生活を送るために借りた奨学金の返済に不安を感じていたとしても、
意外とお給料が良かったりすると「早く返してしまいたい」と思いますよね。

借りていた金額にもよりますが、奨学金の返済には
短くても13年以上かかりますよね。

22歳で大学を卒業した人でも完済する頃には35歳になっています。

35歳というと、結婚して、子供を持って、マイホームを持っていてもおかしくありません。

例えば単純に毎月の返済額を倍に増やしたとしたら、
完済するのは6年半後となり、30歳になる前に返済が完了しますし、

結婚の話が出たとしても何の障害もなく話を進められますよね。

ですが奨学金は本当に1日も早く完済することを優先したほうがいいのでしょうか?

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奨学金の返済額の毎月をもっと上げて早く返したい!

まず、奨学金という借金を1日も早く返そうという姿勢はとても立派なことです。

近年では進学する学生の2分の1が奨学金を借りて進学するものの、
奨学金の返済ができない若者の数は年々増えています。

理由としては、

非正規雇用となり、自分が思い描いた額の給料を稼げていない

就職先でうまく馴染めず退職してしまった

など、色々なケースがありますが、
どんな理由であれ、奨学金の返済が免除されるということはありません。

そのため最終的には自己破産を選ぶしかない若者もいます。

そんな中、自分の想像以上に環境がいい職場に恵まれ、
お給料も想像以上もらえる仕事に就くことができた人は実にラッキーですよね。

となると次に考えることはやはり「奨学金を早く返し終わりたい!」
ということになると思います。

毎月の返済額を上げて早く返すことはできるのでしょうか?

奨学金月々の返済額を増やすことはできる?

結論から言いますと、

奨学金の月々の返済額を増やすことはできます。

増やすことはできるのですが、正直あまりおすすめしません。

理由は、奨学金の月々の返済額を変更できるのは「一度きり」だからです。

一度返済額を増額してしまうと、その後どんなに生活環境が変化し、
返済額を元に戻したいと思っても戻すことができないのです。

これから先長い人生を考えた時、いつどのタイミングで何が起こるかは誰にもわかりませんよね。

今は「いい会社に入れてよかった~!」という気持ちでいっぱいだったとしても、

今見えていないことが数年後に見えたことにより
転職を考えるようになるかもしれません。

または異動により人間関係が変わり、仕事環境に不満を抱くようになるかもしれません。

会社の業績が悪化し、お給料やボーナスが上がらないまたは下がる可能性もあります。

それだけではありません。

生活面でも独身で実家暮らし、今稼いだお給料で必要な支払いが済み
残り全部をお小遣いにできていたとして、

お父さんやお母さんが病気になり働けなくなってしまったり、
介護が必要になってしまう可能性。

転勤を言い渡されたら生活にかかる費用はすべて自分で見なければならなくなるし、

結婚相手にも奨学金返済があるかもしれません。

いつどのような状況になっても適応できるようにしておくためにも
毎月の返済額を増やすというのは考えない方がいいでしょう。

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奨学金の返済額は増やさずに繰上返済するのがおすすめ

奨学金の月々の返済額を増額したいということは、奨学金を早く完済したいということですよね。

でしたらお金に余裕がある時だけ「繰上返済」していくのがおすすめです。

繰上返済の申し込み方法は、

スカラネット・パーソナル、郵送・FAX、電話の3パターンから選べます。

返済金額の決め方は、現在の月の返済額〇回分といった感じになり、

例えば月の返済額が12,000円だとして、5回分を繰上返済しようとすると、

返済額は 12,000円 × 5回分 = 60,000円 となります。

ですが、もしまとめて返済しようと考えていた金額が50,000円だった場合、

この金額に収まる48,000円、つまり4回分を繰上返済するか、または

10,000円追加し5回分を繰上返済するか、

という選択になります。

いずれにしても繰上返済をすることで、その分にかかるはずだった利息もかからなくなりますし、
毎月の返済額が低ければ、その後の人生設計の変更にも対応しやすいままでいられますので、
一括返済に次いで繰上返済は一石二鳥の返済方法と言えますね。

まとめ

奨学金の月々の返済額をもっと増やして早く完済したい!
と考えるのであれば、姪付きの返済額を増額するのではなく
繰上返済がおすすめ。

その理由は返済額を変更できるのは一度きりのため。

人生はいつ状況が変化し、返済が苦しくなってもおかしくない。

1日も早く完済することよりも、長くかかっても無理がないように完済を目指すようにしましょうね。

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